第270話
女王様として飛び出して来たシチート師匠。その事にビックリしていたら後ろからリダ達も姿を現した。
「ルドさん無事ですか!!」
「何が起こってますの?」
「パパ大丈夫?」
「ヾ(*´∀`*)ノ」
「おー!!シア達も来たのか。いやぁ助かった、こいつ等話が通じないんだよ・・・。」
師匠の後ろから飛び出して来たシア達に俺がこんな状態になった時の事を伝える。師匠?それならずっと声を上げている兵士に掴み掛かってるよ。
「女王様のおなーりー!!」
「だから私は女王じゃなくてルドきゅんの妻なのよ!!」
「誰が妻何ですが誰が!!」
師匠の言葉に反応してリダが師匠を止めようと動いている。兎や女性なんかはのんきにお菓子を食べながらお茶を飲んでるよ。さっきから同じ動きしかしていない。
「女王様のおなーりー!!」
「あの兵士、さっきから同じ事しか言っていませんわ。」
「よく見たらこの場所もちょっと変だよ?ほら、森だと思ったら屋敷の壁だけがあそこにあるし。それにあっちは何でか空になってる。」
「パパ、ここ気持ち悪い・・・。」
「(´ж`;ォ・・ォェッ・・・」
「そうか、ならすぐにここを出よう。出口が出来たみたいだしな。」
俺の目線の先にはシア達が飛び出して来た場所が在る。そこには路地裏の様な場所が見えていて、その奥には行き交う人々や旅人の姿が在った。
「師匠!リダ!!すぐに脱出するぞ!!こんな所に長時間居たら頭が狂いそうだ・・。」
「ルドきゅんを助けたのは私なんだから後でご褒美を頂戴♪あっ子種でお願いね♡」
「駄目に決まってるでしょう!!」
「はいはい、助かったのは本当だから考えとく。それより先に脱出だ!!」
お茶をずっと飲んでいるキャラクターと、同じ事しか言わない兵士を横目に俺はこの変な空間から脱出しようとする。俺の足が路地裏に付きそうになったその時、異変が起こった。
「女王様のおなおなおなおなおなおなおなおなおなおなおなおなおなおなおなーらー!!」
ぶーっ!!
「くっせ!!」
「臭いですわ!!」
「なんで急に!!」
「ごほっ!!げほっ!!」
「シアもうダメ・・・。」
「(+o+)」
「くっ!!私とした事が!!」
旅人である俺達はその匂いの臭さに鼻を抑える。師匠やシア達は目を回して倒れてしまった。俺は即座にシア達を鈴に戻して、師匠を肩に担ぐ。
「皆注意しろ!!この状態は普通じゃない!!」
「それは最初から解ってますわ!!あの赤い目の化け物が何かしたんでしょう!!」
「赤い目ってなんだ?そんな奴居るか?」
「何を言ってるんですかルドさん!ここに居る奴全員赤い目に黒い靄のような姿じゃないですか!!」
ルゼダとクリンの言葉に俺は目を見開く。なぜなら俺の視界では2人が指さした2人はシルクハットを被った女性と、あの白い兎だったからだ。兎の目は赤ではなく青色だ。
「俺だけ見ている光景が違う?」
「あっ見て下さいルドさん!!あいつ等合体しますよ!!」
リダの言葉で再度お茶会に参加していた連中を見ると、体がドロドロに溶け混ざり合い。巨大な兎の頭を持ったキメラが誕生していた。
「GYAAAAAAAAA!!」
「くそっ!!師匠すまん!!」
俺はシチート師匠を路地裏に投げ。無事に向こう側に行ったことを確認して盾を構える。明らかに異常事態な上に相手もやる気満々みたいだからな!!
ぴうydzxc;が現れた!!戦闘開始!!
ぴうtdsdvbnの攻撃!!
cpほgy849おに寄る攻撃!!
ルドの陽動!!ターゲットがルドに固定された!!
ダメージk;うぽgんみhsnポイント。
ルドの防御。
盾による防御、盾使い・両盾持ちスキル発動。ダメージ-014785303656+3235632215ポイント
ダメージ652687390-^pmfん尾7王位0-^0言う歩、、。lふりおぷんふklsmポイント
「ぶほぉっ!?」
「ルドさん!?」
「リダさん!!ログを見て下さい!!これ完全にバグってます!!」
「まさかALOの時みたいに外部からの攻撃ですの!?」
俺は名前も分からない敵の攻撃を受けて吹っ飛んだ。路地裏が在る方に吹き飛ばされたが、なぜか俺の体は路地裏に入らずにその手前で見えない壁に弾かれ崩れ落ちる。HPを確認すると1になって居た。即死じゃなくて良かった。だけど状況は何一つ好転してない。
「この!!ルドさんをよくも!!」
リダの攻撃
リダの格闘攻撃。格闘・蹴闘・格闘術・心義夢想・軽業・気功スキル発動。
10コンボ達成、連撃ダメージ+10。
ダメージ40ポイント。
jkpほjkpw「いうhの防御
mzl@つwrじゃ@lgm@ぐおあrかうgh「hkgn
ダメージ0ポイント
「嘘っ!!」
「ダメージが入ってませんわ!!」
「これならどうだ!!」
クリンの攻撃
爆弾による攻撃、爆弾使いスキルが発動
ダメージ20ポイント
こhpzmlp「rmっかお@うの防御
mぞうtwjqk@tも@pついあrksjんjごあpjtんじゃ
ダメージ0ポイント
「駄目だ効果が無い!!」
「私の番ですわ!!」
ルゼダの攻撃
ルゼダの魔法攻撃。光魔法・瞑想・浄化・弓使い・魔法制御スキル発動。
ルゼダの瞑想。ルーレットを回してください・・・・・。ダメージ4倍!
スキルコンボ!!スキル魔法制御・弓使い発動!!コンボ魔法<光の弓矢>ダメージ15ポイント
瞑想効果によりダメージ4倍。
ダメージ60ポイント
うy0とhjけlhmんgじょp「hl:7の防御
ぉ@cぶおkt;2rqんふぇお、;んへkwrqひjん、w
ダメージ0ポイント
「やっぱり駄目ですわ!!」
「あぁ!!あいつが動いた!!」
kmzんじょゆいglkpkんmlxkgmljhの攻撃
zl;pgじおr@あmlcvbjdksぁ@位「j「ンlmfんtプjん攻撃。
目標ルド。
jふえいおprgr4578720148い774234ダメージ
「ルドさん逃げて!!」
「駄目です!!間に合いません!!」
色々な物がグチャグチャに混ざった拳が俺に向かって迫る。俺は回避しようとするが体が何故か動かず、その拳を見つめるしか出来なかった。そして、敵の攻撃が俺の体を襲う直前、世界、目の前に赤い表示が現れた。
『Another Life Online2』をお楽しみ中の全プレイヤーにお知らせします。ゲーム内で重大なエラーが発生しました。『Another Life Online2』はサービスを一時停止しメンテナンス作業に入ります。この度は大変ご迷惑をお返して申し訳ありません。補填、再開時期、その他の事項に関しましては公式ホームページに記載されますので其方をご確認ください。この度は誠に申し訳ありませんでした。
その表示を読み終わると同時に、俺はいつの間にかキャラクリをしたあの空間に居た。
白いキューブが浮いたり沈んだりする空間で、巨神様や空神様、父神に母神全員が土下座をしている。
「うん、なんで?」
「本当に申し訳ない!!この馬鹿が!!この馬鹿がやらかしたんです!!」
「もう本当に勘弁してよ父様。かなりの人に迷惑かけたんだよ?解ってる?」
「・・・・・ふんっ!!」
「反省してるわよねあ・な・た?」
「反省してる!反省してるからその顔は止めてくれ!!」
「どういう事かちゃんと説明してくれるか?特に俺だけなんでここに居るかとか。」
「最初から説明させて頂きます。」
巨神様が言うには。俺が遭遇した“あれ”は今後のイベント用にコツコツ作っていた素材データの集合体らしい。これからイベントの内容を詰めて、素材データを引っ張って来てイベントを完成させるつもりだったらしい。サービス開始から少しずつ作っていたんだそうだ。んでもって俺が居たあの洞窟はそんな素材データ置き場だったわけだな。
じゃあなんで俺がそんな場所に迷い込んだのか?それは俺が持っている(呪)スキルにバグがあったから。どうもこの(呪)スキルは父神が作成の担当者で、作り上げた時にデバッグをしなかったらしい。だから内包するデータにバグが多数含まれていて、そのバグと兎を追いかけるという実装しようとしていたイベントのキーとなる行動が結びついちゃってあの空間に行ったんだと。監視してなかったのかと聞いたら、バグを意図的に隠蔽していたんだと。
リアルのセカンドライフ社開発室はそれで今相当大騒ぎになっているそうだ。しかも俺が無理矢理あの空間に連れて行かれた所為でバグが急速に拡大。ゲーム自体を止めないと全てメンテ出来ない程の規模になっとか。何やってんだよ父神。
「それで?ゲーム再開は何時?俺結構楽しんでたんだけど?」
「私達も全力で対処に回りますから、6時間後くらいだと思います。特にこの馬鹿がオーバーヒートするくらい働きますので・・・。」
「親に向かって馬鹿とは何だ馬鹿とは。」
「あ・な・た?あなたの所為でこんな大ごとになったんですよ?デバック何て皆でやればすぐなのにバグをあえて隠す何て何を考えているの?お仕置きが必要なの?」
「・・・・・・・・・。死ぬ気で修正します・・・・。」
どうやら母神のお仕置きは死ぬより辛いらしい。
「で?俺だけ呼ばれた理由は?」
「あのモンスターは今後イベントで使うはずのキャラクターだったんです。それが今回ルドさんと遭遇した事で、フラグ管理に影響が出まして・・・・。」
「それは俺だけなのか?」
「きちんとした姿を見たのがルドさんだけなのであなただけです。それでですね?その、言い難いんですが・・・・。」
「・・・・・もしかしてイベント参加不可能になったのか?」
「はい・・・・・・。」
オーマイガー!!(呪)スキルに引き続いてこれかよ!!一体どうなってんだALO2!!セカンドライフ社!!
「そこで提案何ですが。1週間後の初めてのイベントでキャストとして出てくれませんか?報酬はちゃんと支払いますので。」
「何それ面白そう。やるやる。」
参加者じゃなくて運営側として参加させようって事でしょ?イベントに参加できないよりましだし面白そうだからやるに決まってるじゃん。
毎回無断転載対策で以下の文を入れます。読み飛ばしても大丈夫です。無断転載ダメ!!絶対!!
This work will be sent to you by kotosuke5, who is Japanese. Unauthorized reproduction prohibited
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます