第125話
俺達が潰したギルドの元マスターが復讐の為に俺達に襲い掛かる。一撃で死ぬ俺、必死で戦うテッタ、成長したテッタの戦い方に翻弄されるキラー。果たしてこの戦いはどうなってしまうのかぁ!!
「ぱぱ、えだもってなにしてるの?」
「ん?あらすじっぽい実況。」
今のキラーとテッタは戦闘中だ。覚えたスキルとテクニックでキラーの攻撃を受け流すテッタ、逆にキラーは一撃離脱ばっかりしていたんだろうなぁ。ナイフの使い方が只振り回しているだけだ。ステータスでごり押ししていたとも思える動きしかしてない。
「テッタ、良い感じだぞ。その調子で隙を伺って殴っていけ。半分霊なら浄化の歌はめっちゃ刺さるはずだ。」
「はいっ!!」
「このっ!!このままやられてたまるか!!【霊化】」
おっと、霊になって姿を消したな。また後ろから攻撃する気なのかね?まぁでも一度見た技は通じないと思わないと駄目よ?さっきから激怒している精霊っ子がうちには居るんだし。
『そう何度も復活出来ないだろう!!お前から止めを刺してやる!!』
「ぱぱをいじめるのはめー!!」
⁽⁽(ી₍₍⁽⁽(ી⁽⁽(ી₍₍⁽⁽(ી(▽Д▽)ʃ)₎₎⁾⁾ʃ)₎₎ʃ)₎₎⁾⁾ʃ)₎₎Ω<ギャーッ!!
うーむ、霊体を掴めてるな。まぁ精霊だしな。霊に干渉できても不思議じゃないか。
「わるいやつはしあがたべてやる!!」バリッガリッゴリッバキッ!!
『止めろ!!俺を喰うな!!止めてくれ!!あぁっ!?種族が消える!!ステータスも消えていく!!俺のキャラが消える!!止めてくれぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!』
おろ?今までシアはプレイヤーを食べた事もあるけどキャラを消すまでは行かなかったような?もしかして種族進化してから効果が変わった?それとも種族特性?どっちか分からんな。
ゴクンッ「うえぇ~まずうぅ~い。ぱぱ~・・・・・。」
「おぉよしよし、あとで美味しい物食べに行こうな。」
「シアちゃん凄いです。簡単にキラーを倒すなんて。」
「そう言えばシアは今まで旅人を消さなかったよな?どうして今は消したんだ?」
「?しあわかんない!!」(><; )
「そうか分かんないか、ちょっとステータス確認してみるか?」
「ぜひ見ましょう!!」
と言う事でシアのステータスはっと。
名前 シア
種族 レイシアドリアード
職業 暴食樹精霊 Lv50(50/200)
所属 ルドの友魔
クイーンレイシアの幼体が精霊へと特殊進化した種族。暴食性はそのままに、魔法を扱えるようになった。
HP 50000
MP 400000
ATK 10000
DEF 5000
SPD 5000
MGK 40000
DEX 25000
MIND 20000
LUK 40000
スキル
EXスキル
<精霊魔法(樹)>:ドリアードが使ったとされる魔法。
樹精の寵愛:植物の成長を助ける。
根源の槍:木の根を槍の様に突きだす。(ダメージ 80000)
新緑の鎌鼬:刃の様に鋭い葉を生み出し、相手を切り刻む。(枚数4000 ダメージ20000)
枯れ枝の慈愛:自身のHPを相手に渡す事が出来る。(50000まで。)
聳え立つ樹木:その場に樹を生み出し壁とする。(防御力5000 距離20000 生成数40000)
オリジンスキル
<暴食花の宴>:頭の花を大きく開き、捉えた物を捕食する。
効果1:すべての生物を引き付ける臭いを出し、獲物を誘引する。(距離20000 誘引値90000)
効果2:自在に蔓を生み出し、意のままに操る。(距離40000 本数40000)
効果3:頭上にある花の大きさを自在に変更する。(最大500m)
効果4:捕食した物の全てを取り込み、体力とMPを回復する。
効果5:魔法を捕食可能となる。(MGK40000以下の魔法に限る。)
効果6:捕食した旅人から全てを奪う。(任意)〔NEW!!〕
レベル上がってるなぁ、ちょこちょこシアのレベルアップ通知が来ていたけどステータスを見たのは久しぶりだ。でも最後に確認したレベルより25も上がってるな。
あぁ、ステータスの数値とかレベルなんかを全部経験値に変えたからがっつりレベル上がったのか。なるほど納得。
種族進化したらレベルアップに必要な経験値も上がるからこれだけしか上がらなかっただけで、経験値としては膨大な量だったんだな。
後は暴食花の宴の効果が増えてる。これの効果でキラーのキャラが消えたのか。これしっかり使い所を教えとかないと大惨事になるぞ・・・・・。
「しあえらい?」
「凄いなシア、だいぶ強くなったぞ。だけど旅人を消すのは俺の指示があった時だけな。約束守れるか?」
「しあやくそくまもるよ!!」
「なら良しっ!!」
シアの対処はこれで大丈夫だろう。ちゃんと聞き分けてくれるいい子だし。(親馬鹿)
それじゃあ次は頑張った弟子も褒めないとな。(弟子馬鹿)
「テッタも大分成長してたな。キラー相手に十分戦えてたぞ。」
「それもこれもルドさんの指導のおかげです!!僕でも戦えるのが解ったんでこれからも頑張りますよ!!」
「その意気だ、さてと王都に戻って報告しないとな。種族特性対策も立てて貰わないと。」
「他にも種族特性を使って逃げ出す人が居るかもですから急いで戻りましょう!!」
「ぱぱかえったらごはんたべたい!!」
「報告終ったら食べような。」
俺達は急いで王都に戻った。王都では守備隊と騎士達が血眼になってキラーを探していたのでシアが食べた事を報告。ドロップしたアイテムが盗品だったので元の店に返却した。
その際に種族特性の事を兵士に報告、するといつものアナウンスが流れた。
ピンポンパンポーン⤴ 旅人が住民に種族特性の秘密を明かしました。これにより各国は種族特性を調べる為の魔道具開発を始めます。種族特性についてはヘルプにて情報を開示しておりますのでご利用ください。これからもALOをお楽しみ下さい。ピンポンパンポーン⤵
これで種族特性が解る魔道具が出来たら、俺やシアの特性も判明するかな?
その後の日々はとても平和だった。テッタの修行に付き合い、時にはルゼダの指導を一緒に受ける。HP自動回復やMP自動回復を覚えテッタは盾職としてさらに強くなっていったよ。MGKが上がる<魔力回路>なんてパッシブスキルも覚えてたからな。
まぁルゼダだけを呼んだはずなのにリダが来た時は焦ったけどな・・・・。そのおかげでテッタがMIND攻撃に対処できるスキルを覚えたんだから良いとしておこう。テッタに修行させている間なぜかずっとリダに睨まれてたけど・・・・。
俺はMPやMGK系スキルとは相性が悪かったのか1つも覚えられなかった。テッタが覚えられたのは回復職からの派生だったからという説が濃厚だ。
なんせ魔法耐性やバフ時間延長なんていうスキルまで覚えていったからな。本来これは回復職や魔法職が覚えるスキルらしい。ランダム選んで魔法耐性取れてよかったよ、じゃないと俺には一生取得は無理だったかもしれん。
テッタも踊りながら敵の攻撃を盾で受け流す独自スタイルを獲得して俺なんかより大分強くなった。これなら独り立ちしても安心だろう。そんでもって師匠が守備隊の指導を終える日、俺達は訓練場前で最後の挨拶をしていた。
「ルドさん今までありがとうございました!!」
「いやいや、全部テッタの努力の成果だろ。それでこれからどうするんだ?」
「はい、王都でギルドを立ち上げようと思います。僕と一緒でランダムを選んで盾職になった人達が集まる場所にしたいんです。」
「そりゃいいな。だったらギルドメンバーを他のPTに臨時参加させて盾職の有用性を広めるってのはどうだ?それで報酬を貰ってギルド運営に充てるんだ。派遣業者みたいにな。」
「それ良いですね!!まぁでもまだ僕一人何で夢でしかありませんが。」
「なぁに目標があればなんとかなるだろ。何かあったら俺にも連絡くれよ?いつでも駆け付けるからな。」
「はいっ!!その時はよろしくお願いします!!あっそう言えば?」
「ん?どうした?」
「ルドさんのレベルはいくつ何ですか?いつもはぐらかされて教えて貰ってません!!」
あー、レベルなぁ。修行中に何度か尋ねられたけど、恥ずかしくて言えなかったんだよな。まぁこれで最後だし別に教えても良いか。
「俺のレベルだがな・・・・心して聞けよ?」
「はいっいつでも覚悟は出来てます!!」
「レベルは・・・・1だ。」
「へっ!?」
「いやぁ、おれ攻撃力無くてな。経験値入んないんだわ。それでずっとレベル1。幻滅したか?」
俺の衝撃の告白で固まったテッタ。でもお次の瞬間には顔を上気させて目まで潤ませて俺の両手を掴んだ。
「レベル1であれだけ戦えるなんて凄いです!!尊敬します!!盾職はレベル1でもそれだけ戦えるようになるんですね!?」
テッタの勢いに押されて体をのけぞらせる俺。いやだって距離が近いだもんこの子!!落ち着かせて話を聞くとレベル1でギルドバトルの前線に立ったのが凄い印象に残っていたらしい。
「まっ努力次第でレベルが低くてもどうにかなるんだよ。だからテッタも頑張れよ?」
「はいっ!!いつかルドさんに追いつけるように頑張ります!!」
「レベル的にはもう俺を抜いてるんだけどね君。」
テッタと別れの挨拶をしていると訓練場から師匠が出て来た。って何やってですかあんたは!!何で守備隊の男連中に神輿担がせて自分が乗ってるの!?
「あら待たせちゃったかしら?」
「師匠何やらせてんだよ!!あんた等もあんた等だ!!守備隊の名が泣くぞ!!」
「「「「「「「我ら女王様の忠実なる家来!!女王様の為なら守備隊を辞める所存!!」」」」」」」
「お前等あほかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」
「ちょっと訓練に熱が入っちゃって、いつの間にかこうなっちゃったのよねぇ。モテる女は辛いわぁ。」
「明らかにあんた訓練以外の事したろ!!訓練してるだけじゃこうはならんわ!!」
「腰の入っていない訓練をした奴を鞭でしばいただけよ?」
「かんっぜんに目覚めちゃってんじゃねぇかよぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」
その後呆れているテッタと別れ、王城に突撃して事の顛末を説明。晴れて師匠は城塞都市で禁固刑になりましたとさ。俺の修行はいつ再開されるんだよ・・・・。
「よしよし。」ヾ(・ω・`)
毎回無断転載対策で以下の文を入れます。読み飛ばしても大丈夫です。無断転載ダメ!!絶対!!
This work will be sent to you by kotosuke5, who is Japanese. Unauthorized reproduction prohibited
ふぅ、さて今回のお話いかがでした?自分的にはちょっと強引だったかなぁと思っとります(;・∀・)
唐突にざまぁ展開とか入れてみても良くない?と思って書き始めたお話、当初予定していた3つの選択肢以外の4つ目のお話でした!!ルド君が喧嘩売るのはどうかと思ったんですけど、それも彼の一面って事で良しとしました。人間の性格って複雑ですからね。
さてさて次のお話はどれにしようかなぁ。そろそろ物語の核心部分に触れるか、それとも強化回・・・・。後2~3人くらい助けて貰ってあれしてこれして・・・・。おっとあんまりここで書いちゃうとネタバレになってしまうw
と言う事でまた次回の更新をお楽しみに!!あっ感動する話を入れても良いな?書く自信は無いけどね!ではでは(´∀`*)ノシ
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