第83話
おいっす皆の衆!!元気してるかい?ルド君だよー。今日は予定されていたゴーレム軍団襲撃の当日だよ!!
王都で報告した後、俺達はその足で街に戻って、エンヤさん捕まえて急いで村に戻りました。えっ?領主の手紙?王様に渡しました。あっちから連絡してくれるって。まぁタカッハの領主が王都に居たからサクッと渡してくれたよ。
そんでもって村に戻って防衛の準備ですよ!!茨の防壁の外に堀を作ったり食料を集めたり、こちらに有利になるように地形を変えたり。
そんな事をしている間に王都からの布告で旅人達がどんどんルド村に集結!!するかと思いきや・・・・。
「村なんかどうでも良くね?」
「それより街の防衛したほうが良いだろ。」
「盾の言う事なんか聞くかばぁぁぁぁか。」
はい、相変わらず現れましたこんな連中。何回同じ失敗したら気が済むの?馬鹿なの?死ぬの?君達これ王様からの命令よ?王命に反しているよ?
でも今回は!!なんとレイド戦に参加してくれたPTが味方してくれて半数は残ったよ!!うん・・・半数は街に行っちゃった・・・・・。旅人に強制は出来ないからってペナルティも無いし・・・。集まった旅人は1000人程だ。
「落ち込まないでルドさん。今回は騎士の方たちも居ますから!!」
「そうです!!それに僕達も強くなりましたから!!」
「援護は任せて頂戴!!バリバリ行くわよー!!」
うん、ありがとう。時にルゼダさんや?キャラ変わってませんか?
「今の時代女性も強くなきゃ生きて行けないのよ!!」
「教会のシスターに教えを受けてたんですが、なんか感化されちゃったみたいで・・・・。」
「その意見には同意しますけどね?やり過ぎじゃないですか?」
「これくらいで良いのよ!女は度胸!!」
これ洗脳されてない?大丈夫?
「配置は済んだみたいですね。」
「僕達が一番前で良いんでしょうか?」
「俺の力と、ルゼダのバフを全体に掛けるにはこうするしか無いんだって。」
「後ろからのバフだったら先頭に届かないもの。ここが最適な位置なのよ。」
ルド村の外に陣取る防衛部隊。ゴーレムが来る方向は逐一騎士団の人が偵察して報告してくれていたからそうずれてないはず。大丈夫!!
「来たぞー!!」
馬に乗った騎士がこちらに向かって駆けながらゴーレムが来た事を通達する。その後ろにはあの誘拐騒動で最後に戦った巨大ゴーレムが次々にその姿を現していた。
「あれどっちだ?有人?無人?」
「ちょっと待ってくださいね?」ブーンッ「・・・・・無人みたいです。背中に穴が開いてます。」
「そんな弱点晒してどうしようっていうのかしら?」
「なんか不気味ですね・・・。」
「あっ!!待ってください!!先頭に居る奴は人が乗ってます!!例の蜘蛛の足が見えてます!!」
つまりあの赤い色した奴がリーダー機なのか。
「所々に人が乗っているのが居ますね。これ指揮機でしょうか?」
「おそらくな。情報の共有は?」
「今やってるわ。」
「ルドさんどうします?もしこの前のと一緒ならヘイトスキルは意味を持ちませんよ?」
「ふっふっふ、こんなこともあろうかと!!師匠から新たな技を教えて貰ったのだ!!刮目してみよ!!守護双壁流『守護者』!!」
技名を叫ぶと俺の体が黄色い光を纏い、光り輝く。
「守護者ってEXスキルじゃありませんでした?」
「これは流派の方の守護者だよ。なんとヘイトスキル無効化を無効化する!!まぁ100秒しか持たないけど。」
「ほえー、でも結構使えるんじゃありません?」
「100秒も在ったらリキャストも終わるからな!!使いたい放題だっZE!!」
ちなみにこんな感じね。
守護双壁流『守護者』:ランダムターゲットの攻撃までも自身に向ける自己バフ。効果時間はMINDに依存する。(MIND×1秒)
俺のMINDは100なのでそのまま100秒なのだ!!
「そろそろ接敵しますよ!」
「ほいさ任せろ!!巨人化からの咆哮!!『止まれ《゚Д゚》ゴラァァァァァァァァァァァァア!!』」
俺の咆哮を受けてゴーレム達が止まる。でもすぐに歩き出してそれぞれ武器を構えた!!
「指揮ゴーレムを倒してください!!背中に蜘蛛の足が飛び出しているやつです!!」
「自爆に注意しな!!とんでもない威力で爆発するよ!!」
「頭が赤く光った蜘蛛は事前に掘った穴に落とせ!!それで爆発をやり過ごせる!!」
全開不屈の肉体を抜かれて死んじゃったもんでね。対策はしてますよはい。穴もイルセアさん達に手伝って貰って側面を固めてある。ちょっとやそっとじゃビクともしないぞ!
「ルドさん!!念のために城壁を!!」
「あいよ任された!!守護双壁流『城壁』!!」
「MP回復薬よ!!」
「サンキュ!!もういっちょ『城壁』!!」
これで都合20枚の城壁が生まれた。これ以上増やすと攻撃の邪魔になるしね。3mの壁が20枚だよ?結構な範囲をカバーできる。
「術師は城壁に登って攻撃!!近接班は足を重点的に狙え!!」
「「「「「おう!!」」」」」
こちらの指揮は騎士団の人にお任せしてる。盾の言う事なんか聞かないって言葉地味に傷付いたんだよ・・・・。まぁ元々素人だしぃ?こんな大勢指揮できるはず無いしぃ?
ザシュッ!!「何拗ねてるんですかルドさん?」
バゴンッ!!「盾職の言う事なんか聞かないという言葉に傷付いているだけですよ。」
ポワワワーン「あいつ等も馬鹿よねぇ?盾が居るだけでこれだけ安定するのに。」
そう!!盾は重要な役職なんだぞ!!回復さえしてくれれば敵の攻撃は全部引き受けれるし、アタッカーは攻撃に集中できるし、ヘイト管理も楽なんだぞ!!そこら辺に居るにわか回避盾には出来ない動きなんだぞ!!
ガインッ!!「こうやって守る事も出来るのになぁ。」
ズババババッ!!「しょうがないですよ。経験値の仕組み的に、どうやってダメージを与えるかを考えなきゃいけませんから。」
ボガンッ!!ボガンッ!!ボガンッ!!「修正の要請をは送ったんですよね?」
ガガガガガインッ!!「送った。けど修正できないんだって。」
ぽわんっ、ぽわわわーんっ「それもおかしい話だと思いますわよ?理由は解ってるんでしょうか?」
ガインッゴインッ!!「なんでお嬢様言葉?理由は教えて貰ってない。」
なんでこんなに余裕なのかって?そりゃ俺以外が全員レベルアップしてるからだよ。リダさんはカンストしてスキルの熟練度上げに集中してたし、クリンとルゼダも修行先で頑張ったみたいでこちらもレベルカンスト。流派も覚えたらしい。
「あの修業は地獄でした・・・。止めてください師匠!!それ死んじゃいます!!ブラックオーガに単体じゃ勝てませんって!!あいつ火も使うんですよ!無理無理無理無理!!勇天聖剣流『光波斬』」ズババババババッ!!
「私もあの修業は思い出したくもない・・・やめて!!来ないで!!臭い!!汚い!!ゾンビはもう嫌ぁぁぁぁ!!聖癒天女流「広域回復結界」ぃぃぃぃぃっ!!」ぽわぁぁぁぁぁっ!!
「2人共落ち着いて。今はルドさんが守ってくれますよ。ねっルドさん?」
「おう、ブラックオーガだろうがゾンビだろうが全部引き受けてやるぞ!!だから安心しろ!!」
「「はっ!?そうでした!?」」
思い出しただけでトラウマスイッチ入るってどんな修行だったんだ・・・。俺?俺の修行はひたすらスキルのレベル上げと、相手の攻撃を自分に吸いつけるイメージの練習だったよ?まぁそのイメージの練習中にもう女になりっぱなしの師匠がべたべた触って来て集中出来なかったけど・・・・。柔らかかったなぁ・・・。
「ルドさん?」
「はいっ!?」
おっと、いかんいかん、集中しなければ。リダさんに怒られちゃうよ。
「まったく!!ルドさんが倒れたら今回の作戦は失敗何ですから気を付けてくださいよ!!」
「ごめんって。」
「リダさんってさ。」
「そうね、まるで。」
「まるで何ですか?」
「「ルドさんの奥さんみたい。」」
「そんな事言ってる間に攻撃する!!」
そうだぞ、何でもかんでも恋愛に結び付けるのは良くないぞー。リダさんの顔が怖いから言わないけど。うわぁゴーレムの殲滅速度が上がったわ。
毎回無断転載対策で以下の文を入れます。読み飛ばしても大丈夫です。無断転載ダメ!!絶対!!
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