第53話

さてさて、皆さん覚えているでしょうか?そう!!週末にイベントとして武術大会が開催されると告知されていましたね?えっ?なんで今その話をするのかって?それは武術大会を2日後に控えた木曜日に起こりました。


「ルド君、リダさん。お2人に武術大会に出て貰います。」

「「はいっ?」」


その日もリダさんと一緒にシチートさんと修行していた。その日の修行で新たに覚えたスキルがカンスト(カウントストップの略)して次から技の修行に入るという時の話だった。


「聞こえませんでしたか?お2人に武術大会に出て貰います。」

「質問!!」

「はいルド君。」

「おれ攻撃力相変わらず無いので出ても意味ないと思います!!」

「私も質問です。」

「はいリダさん。」

「シチートさんのおかげで守りを抜く取っ掛かりは掴めましたが十分とは言えません。お爺さんとお婆さんからもまだまだ教えを受けている段階です。そんな私が大会に出ても勝ち続けられるとは思えません。」

「お2人の懸念はもっともですね。」


俺達の前を行ったり来たりしながら何やらニコニコ笑っているシチートさん。


「ですが今大会よりあるルールが追加されたんです。」

「「あるルール?」」

「はいっ、簡単に言えば集団戦が追加されました。今までは1対1が主流だったのですが、魔物相手に1対1で戦う事はほぼありません。そこで今回武術大会が復活するのを機に、シングル戦、ダブル戦、チーム戦、ギルド戦を開催する事になりました。」


ほうほう、まぁ確かに集団暴走とかに対応するには複数で戦う事になれていた方が良いもんな。


「ちなみに、この村からカマーンさんがシングル戦、シンハ夫妻がダブル戦、サンクチ夫婦がチーム戦、ルバートさんがギルド戦に出ますよ。」

「住民も参加するの!?」

「そりゃしますよ。だって魔物に対処する為に力を付けるための大会ですから。いい所は取り入れ、悪い所は直す、その為にはうってつけの大会です。」

「そこで私達にも出場をと?」

「えぇ、お2人にはダブル戦に参加して貰います。」


あっこれシンハさん達が俺達の実力を測る為に頼んだな?多分今のリダさんの実力を知る事が無いように、シチートさんに修行をお願いしたんだろう、そう言えば途中からミオカさんも来なくなったしな。


「さすがルド君、気付くのが早い。」

「えぇ、少し考えれば分かりました。」

「参加する理由が解ったんですか!?」

「恐らくですが俺達の実力を測る為ですよね?」

「その通りです。さらに言えばお2人が今どれくらいの力を持っているのかを正確に知って欲しいという思いもあります。」


どれくらいの力?いやいや(ヾノ・∀・`)ナイナイ 俺まだレベル1ですもん、そりゃ体力は上がりましたよ?スキルも充実して受けるダメージは減りましたよ?でもあなた達そんな耐性簡単に抜いて来るじゃないですかぁ。これが今の俺のステータスですよ?


名前 ルド

種族 半巨人(セミジャイアント)

職業 双盾使い Lv1(0/100)

所属 冒険者ギルド(ランクE)


HP  5400

MP    10


ATK     0

DEF    40(+400)

SPD    10

MGK      0

DEX    40

LUK    20

MIND   100


スキル

<双盾術LvMAX(30)>:職業スキル 双盾を使う為に必要なスキル。攻撃を防御した際に補正が掛かる。(DEF+300)


<HP増加LvMAX(50)>:継承スキル HPの総量を増やす。(スキルレベル×100)


<体力自動回復LvMAX(10)>:種族スキル ダメージを受けていない間HPが回復する。(毎秒HP×10%)


<状態異常耐性LvMAX(10)>:種族スキル 毒、麻痺、睡眠の状態異常に対する抵抗力が上がる。(DEF×100%を状態異常時間から引く。)


<物理耐性LvMAX(30)>:職業スキル 物理攻撃によるダメージを減らす。(DEF×300の値をダメージから引く 物理攻撃-12000)


<魔法耐性LvMAX(30)>:職業スキル 魔法による攻撃のダメージを減らす。(MGK×300の値をダメージから引く 魔法攻撃-300)※MGKが0の場合は1として計算


<精神耐性LvMAX(30)>:職業スキル MIND依存による攻撃のダメージを減らす。(MIND×300の値をダメージから引く MIND攻撃-30000)


<サイズ補正>:種族スキル 建物やダンジョンに入る際に身長を適正な物に変える。(自動補正)


<咆哮Lv21>:職業スキル 敵対者のヘイトを自分に向ける。(ヘイト値+210 範囲拡大100%)


<シールドバッシュLv21>:職業スキル 盾を敵に当てて攻撃する。(攻撃力はATK×スキルレベル)


<カウンターLv21>:職業スキル スキルを発動した後、相手の攻撃を盾で受けると相手にダメージを与える。(相手の攻撃力×自身のATK)


EXスキル

<守護者>:このスキルを持つ者がヘイトを稼ぐ行動をとると必ず敵はこちらを狙う。(ヘイト値+150%)(他へのヘイト値-50%)


<金剛体>:体を鋼の様に強化する。(基礎DEF×2倍)


<不屈の肉体>:致死性の攻撃を受けた時HP1を残して踏ん張る。(発動条件:HP5割以上から即死になる程ダメージを受ける。)



称号

<礼儀正しい者><ルド村の名誉村民><愛され兎の友><雑貨屋親父の息子><ルド村の英雄><暴食花の飼い主><シチートの弟(愛)人(子)>


所持金 100000マネ


装備とシアは変わりないから省略ね?これだいぶ固くなったと思うでしょ?でも考えてみて、これが攻撃スキルだったらって。ねっ?俺の耐性なんて簡単に抜かれるでしょ?攻撃スキルも似たような計算式だからレベルの上がらない俺なんてクソザコなんですよ。基礎ステータスが上がらないからぁ!!上がってるのは補正値だからぁ!!


えっ?何?称号の所が気になる?気にするな!!最初は普通にシチートの弟子だったのにいつの間にかバグり始めてるんだから!!断固として愛人は拒否する!!


称号

<礼儀正しい者><ルド村の名誉村民><愛され兎の友><雑貨屋親父の息子><ルド村の英雄><暴食花の飼い主><´・ω・`シチートの弟子>


あっ戻った。称号にまで干渉してくる師匠の愛が怖い・・・・。


リダさんのステータスが見たい?しょうがないにゃー


名前 リダ

種族 狼獣人(ワーウルフ)

職業 格闘家 Lv80(150/2000)

所属 神誼武創流門下生(内弟子)


***レベル差が大きい為これ以上の情報は開示できません***


はいっ、こうなっておりまーす。ほとんど見えないじゃないかって?仕方ないじゃん、これ本人の許可を貰って見たんだけど見えなかったんだもん(´・ω・`)


ヘルプさんによると、一定以上レベル差が在ったらステータスを見ても参考にならないと神(AI)に判断されたらしい。処理を軽くするためにこうなってるそうな。つまり弱い奴は早くレベル上げろって事だと。


レベル上がらない人はどうすれば良いんですかね(#^ω^)ビキビキ


鑑定系のスキルを持ってたら違うらしいんだけどね、残念ながら俺は持ってない!!だから諦めてくれ!!


所属の所?これ爺さん達の流派の名前。あらゆる武術を取り込み、神が認める程の武術を創るっていうのがこの神誼武創流(しんぎむそうりゅう)の目標なんだって。リダさんが収めている心義夢想流(しんぎむそうりゅう)も読みは一緒でしょ?取り込んだ武術の1つだそうな。


話脱線しすぎた!!大会に出るって話だった!!


「あぁお2人に拒否権はありませんので。師匠命令です、絶対に出なさい。」

「「えぇ~っ!!」」


決定事項なんかーい!!


「大会に出るにあたってルド君にはさらに覚えて貰うスキルが二つあります。リダさんにはそのまま修行してもらい、全ての攻撃で「心通」が発動できるようになって貰います。」

「分かりました!!」

「師匠、二つのスキルって何?」

「それはですね・・・と・・・です。」

「えっそんなスキル在ったんですか!?」

「ルド君の種族は半巨人でしょ?伝承に確かに書かれてるので大丈夫。修業方法も分かりますからね安心です。」

「覚えるの大変そう・・・。」

「まぁ大会までに覚えられなければ一日私と付き合って貰いましょうか。それはもうしっぽりねっとりと。」

「常々仲がいいと思って居ましたがやっぱり2人は・・・。」

「言い方ぁ!!リダさんもやっぱりってなんですか!!修行ですよねっねっ!!修行だと言え!!」

「さてそれはどうかな?」

「じ━(ㅍ_ㅍ)━・・・」

「こんの阿保師匠!!いい加減黙れぇぇぇぇ!!」


そんなこんなで俺達は武術大会に出る事になりました。リダさんの誤解は全力で解いておきましたよ!!シチートさん?親父にしばき回されてました。やっぱり頼りになる親父だ・・・。


真面目に教えてやれ( 十_・/)つ)゜∀゚)・∵. グハッ!!


毎回無断転載対策で以下の文を入れます。読み飛ばしても大丈夫です。無断転載ダメ!!絶対!!

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