第7話
ログアウトして食事やトイレ等こまごまとした事をしていたらあっという間に1時間経っていたので即ログイン!!今日はお休みだから1日中出来るもんね!!
さて、それじゃあスキルを強化する為に戦闘しに行きますか!!カウンターとかシールドバッシュとか覚えれば何とかなりそうだと思うんだよねぇ。
村の外の草原フィールドに出るとプレイヤーの数は大分減ってた。初回生産分の人達が皆もうログインしたのかな?まぁこちらとしては好都合!!早速近くのスライムに向かって咆哮を使う。
「<咆哮>うがぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「「「「「っ!?」」」」」ぽよんぽよん
あらま、近くに居たスライムまでこっち来ちゃった。まぁ良いか。さてここらで自分の持っているスキルを再確認しとこう。どうせスライムのダメージは0だし。
スキル
<双盾術Lv1>:職業スキル 双盾を使う為に必要なスキル。攻撃を防御した際に補正が掛かる。(DEF+10)
<体力自動回復Lv3>:種族スキル ダメージを受けていない間HPが回復する。(毎秒HP×3%)
<状態異常耐性Lv2>:種族スキル 毒、麻痺、睡眠の状態異常に対する抵抗力が上がる。(DEF×20%を状態異常時間から引く。)
<魔法耐性Lv2>:職業スキル 魔法による攻撃のダメージを減らす。(MGK×20の値をダメージから引く 魔法攻撃-20)※MGKが0の場合は1として計算。
<サイズ補正>:種族スキル 建物やダンジョンに入る際に身長を適正な物に変える。(自動補正)
<咆哮Lv2>:職業スキル 敵対者のヘイトを自分に向ける。(ヘイト値+20)
EXスキル
<守護者>:このスキルを持つ者がヘイトを稼ぐ行動をとると必ず敵はこちらを狙う。(ヘイト値+150%)(他へのヘイト値-50%)
おっ魔法耐性の説明文が増えてる。なるほど、数値が0だと1として計算するのか。まぁそうじゃないとSP無駄に使われたってクレーム来るだろうしなぁ。捨てスキルにならなくて安心した。
EXスキルに関してはレベルが無いみたいなので無視してっと。体力自動回復はダメージを受けて自然回復を待つって方法で上がる事はわかってる。農家の爺ちゃんに殴られて判明した。しかしあの爺ちゃん何者だ?ダメージを受けるとは思わなかったよ。
他で上げられそうなのは双盾術と状態異常耐性くらいかな?この草原フィールドには蛇のモンスが居てそいつが毒使うらしいし。
村から離れた場所でポップ(出現)するみたいだからスライム相手に双盾術を上げてからそっちに行ってみますかね。
うっしやるぞーーーー!!
・・・・・・・・・・・・・・はっ!?どれくらい時間経った!?えっもう12時間経ってるの!?
体当たりして来るスライム相手に盾を合わせて押し返してたんだけど、ちょっとしたミニゲームみたいで楽しくてずっとやっちゃってたわ。
スライムが倒せるわけじゃないから、ヘイト取り直すときの咆哮でスライムが増えて気が付けば周りスライムだらけになっちゃってたけど。
でも途中ピロンピロン聞こえてたからスキルは上がってるハズ!!レッツ確認!!
双盾術の熟練度が一定に達しました。<双盾術Lv2>になりました。
双盾術の熟練度が一定に達しました。<双盾術Lv3>になりました。
スキル<シールドバッシュLv1>を覚えました。
双盾術の熟練度が一定に達しました。<双盾術Lv4>になりました。
双盾術の熟練度が一定に達しました。<双盾術Lv5>になりました。
スキル<カウンターLv1>を覚えました。
おぉ!!双盾術が一気にLv5まで成長してる!!あとシールドバッシュとカウンターを覚えたぞ!!スライムの体当たりに合わせて盾を押し出してた甲斐があった!!さてスキルの能力はっと・・・。
<シールドバッシュLv1>:職業スキル 盾を敵に当てて攻撃する。
(攻撃力はATK×スキルレベル)
<カウンターLv1>:職業スキル スキルを発動した後、相手の攻撃を盾で受けると
相手にダメージを与える。(相手の攻撃力×自身のATK)
よっしゃ!!来た来た来たーーー!!魔法耐性で計算式に入っている数値は1になるって解ってるもんね!!これでやっとダメージ入れられる!!
よっしスライム君達覚悟しろ!!今から経験値に変えてやるからなぁフハハハハハ!!
まずはシールドバッシュ!!くらえ!!
ルドはシールドバッシュを使った。スライムに0のダメージ。
へっ?いやいやいや、そんなわけ無いでしょう?だって1で計算でしょ?だったら1ダメージ入るはずじゃん!!
ルドはシールドバッシュを使った。スライムに0のダメージ。
ルドはシールドバッシュを使った。スライムに0のダメージ。
ルドはシールドバッシュを使った。スライムに0のダメージ。
ルドはシールドバッシュを使った。スライムに0のダメージ。
・・・
・・
・
おかしい!!何回やってもダメージ0じゃん!!えぇ~、新手のバグなの?まぁいいやもう一個スキルあるもんねぇ。こっちなら大丈夫でしょ。
ルドはカウンターを使った。スライムに0のダメージ。
はぁっ!?こっちもなの!?一体どういう事?
ルドはカウンターを使った。スライムに0のダメージ。
ルドはカウンターを使った。スライムに0のダメージ。
ルドはカウンターを使った。スライムに0のダメージ。
ルドはカウンターを使った。スライムに0のダメージ。
・・・
・・
・
駄目だぁぁぁぁ。何回やってもダメージ入らない。がっくり・・・・。
なんでだ?魔法耐性はちゃんと1として計算されてるのに・・・・・。ん?よく見たら説明文に追加が無いな?これはどうして?誰か助けてーーー!!
ピロン『ヘルプ機能を起動します。知りたいことをおっしゃってください。』
うわっビックリした!?突然ウインドウが飛び出してくるから何かと思った。あーこれがヘルプか、そう言えば説明書にも書いてあったなぁ。とりあえず試してみよう。
「魔法耐性の計算式は1で計算されてるのに、シールドバッシュとカウンターは1で計算されないのはなぜ?」
『該当項目を検索中・・・・・・。該当件数1。耐性スキルはその有用性の観点から必ず効果を発揮するように設定されております。逆に攻撃系スキルは他の物でも代用可能となって居る為、スキル効果が必ず発揮されるように設定されていません。』
「えっつまり、攻撃スキルは最低保証がないって事?」
『その通りです。疑問は解消されましたか?』
「あっはい。」
『ではヘルプ機能を終了します。ご不明な点がありましたらまたご利用ください。』
ピロン♪
えぇ~。苦労してスキルレベル上げたのに無駄足かよぉぉぉぉぉ!!
「ぬぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
「あの~?」
「そんなぁぁぁぁぁ・・・。」
「あの~すみませんっ!!」
「うわっ。えっとどちらさん?」
なんかいつの間にかプレイヤーに囲まれてるんですが?
「あっ突然すみません。ちょっとお尋ねしますがそのスライム倒さないのですか?」
「ん?あー。ちょっとスキルのレベル上げしてるんだ。」
俺の周りにはスライムがひしめき合っている。プレイヤーはその外側に居るんだなぁ。フィールドを見るとほとんどのスライムが俺の周りに居るみたい。うわっ凄い罪悪感が!!これ皆レベル上げに来たのにスライムが居なくて困ってるパターンじゃん!!
「あっごめん!!集め過ぎたね。半分くらい残してくれるなら倒してもらっても良いよ。」
「本当ですか!?」
「うん、スキルのレベル上げはまだしたいからね。盾でそっちに飛ばすからそれ倒しちゃってよ。」
「ありがとうございます!!あっでも経験値が減りますよね?」
「あー、俺ATK0だからヘイトは稼げてもダメージ入れられなくて経験値は稼げないんだ。だから気にしないで。」
「えっ!?そうなんですか?(あっこの人SNSで言ってた例のあの人だ。)では遠慮なく。」
「おっ俺もいいか!!」
「私もお願いしたいのですが・・・。」
「僕も良いですか?」
おぉぅ、他のプレイヤーまで前に出て来たぞ。まぁ一匹ずつ飛ばすから問題無いか。
「あーたまにヘイト稼ぎに咆哮するけどそれでもいいならどうぞ。でもどうする?全員は難しいかもよ?」
「あっそれなら順番を決めて周りを固めます。5人ずつくらいなら大丈夫ですか?」
「10人くらいまでならいけるよ。」
「ありがとうございます!!早速順番決めちゃいますね!!」
最初に声を掛けてきた魔法使い風の女性が集まっていた人達と話し合いを始めた。どうやら彼女はPTを組んでいるみたいで協力して順番を決めてくれた。
順番が決まったら後は俺がスライムを一匹ずつカウンターやシールドバッシュで弾き飛ばすだけ。ダメージは無いけどノックバック効果はあるのだ!!
それにスキルLvを上げればまた何か覚えるかもしれないしな!!
その日はログイン時間一杯までスライム相手にスキルのレベル上げを行い。スライムは他のプレイヤーにおいしく頂かれましたとさ。
毎回無断転載対策で以下の文を入れます。読み飛ばしても大丈夫です。無断転載ダメ!!絶対!!
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