3章 進展、自壊
第24話 お出かけwithシスターズ ① ※修正
※修正について※
いろいろとドタバタしてすみません。
5月24日に投稿した内容から改変しております。
本作がより読みやすく楽しんでもらえるよう執筆していきますので、今後ともよろしくお願いいたします。
それに合わせて、改変前の内容に関連するコメントについては一部削除させていただきました。
ご了承ください。
―――――――――――――――――
「あぁ、いや。連れがいるので。」
「えぇーやっぱりかぁー、ざーんねん。」
「だから言ったじゃん。ごめんね〜急に声かけちゃって。」
手を振りながら離れていく女性たちに軽く手を振り後ろにもたれかかる。
「ふぅ……。」
小春との初デートを終えた翌日、綾香に紗季ちゃんたちにお菓子を渡してほしいとお願いしたら帰ってきた綾香から今週皆でちょっと遠目のショッピングモールに行きたいから着いてきてほしいと頼まれたため、今俺はここにいるわけなんだけど……。
ペチペチ
「ん?」
腰のあたりに違和感を感じ見てみるとぶかぶかのパーカーの袖で俺をぺちぺちと叩く日和ちゃんがいた。
「さすがは涼真お兄ちゃんだねぇ~、ひゅーもてもてー。」
「見てたなら助けてくれても良かったんじゃないかな~って思うんだけど。日和ちゃんは優しくないな~。」
まったく、と苦笑しながらパーカーのフードを深く被せてやる。
「わ~、むっふっふ~。でもわたしが彼女でーすって助けに入った方がやばくない~?涼真お兄ちゃんがロリコンだと思われちゃうよ~?」
「別に彼女じゃなくてもそこは妹で助けてくれると仲良し兄妹か~で納得してもらえるじゃん?」
日和ちゃんと俺の身長さは約40cm近くあるから兄妹が一番妥当だろう。
すると日和ちゃんの顔がなぜかにま~っとなって変なステップを踏みながら俺の周りをトントンと跳ねてくる。
「ほぉ~?それってつまりぃ~わたしのことを妹にしたいとおもってくれてるわけだ~。ふっふっふ~わたしが佐伯家の子になるのも近いな~。でもやばいってさっき言っちゃったけど~、やっぱこういうのは彼女って方がよくない~?ま、涼真お兄ちゃんに彼女がいるなら話は別だろうけど~。」
「ははは、どうだろうね〜。」
適当に濁しつつも『彼女』という言葉でどうしても小春のことを考えてしまう。
俺と小春の関係は未だ仮の状態だ。
最初はお互いの利益のために始めたこの関係だったが、それ以上に小春と本当に付き合えたらなと考えることが増えてきた気がする。
いかんいかんと、考えていたことを頭からなくすために日和ちゃんとじゃれあっていると綾香が戻ってきた。
「お待たせ~ってあれ?ひよちゃんは何も買わなかったの?」
「綾ちゃんおかえり~。ん~とくにほしいものもなかったんだよね~。それに涼真お兄ちゃんを一人にしたら寂しいかな~って、可愛い妹候補の優しさだよ~。」
「なっ!お、お兄ちゃんは私だけのお兄ちゃんだから!だ、だめだよ!!」
さっきのことは特に触れずに、にっひっひと笑いながらからかう日和ちゃんと、相変わらず本気で受け止めてしまい腕にしがみついてくる綾香に挟まれていると、残りの二人が近くの店で買い物を済ませて合流してきた。
「2人してなにしてるの?周りからすごい注目されてるからやめときなさい。」
「……いいなぁひよちゃんもあやちゃんも…。」
「にっひっひ〜、はぁ〜い。」
皆で合流したあとは他の店で服を買うのに付き合ったり、俺を着せ替え人形にしていろんな格好をさせて気に入ったものを買うということをしていた。
「あ、あれは!『ちみやばうさぎ』の新しいぬいぐるみ!すみませんが私、行ってきます!」
「あ~あれはドロッとしたジュースが出てくるグミだぁ~。たべたい~。」
「私もなにかあるかみてこようかなぁ~お兄ちゃんと紗季ちゃんはどうする?」
「俺はいいよ、このベンチで休んでるから。」
「あ、あたしも大丈夫!!」
3人がゲームセンターに向かうと俺はカフェでテイクアウトしてきたカフェラテを紗季ちゃんに渡して横に座った。
「ふぅ、皆元気だな。でも霧島さんがあんなにはしゃぐとは、よっぽどあのぬいぐるみ好きなんだなぁ。はい、紗季ちゃん。カフェラテでよかったかな?」
「あ、ありがとうございます!いただきます!!あ、あちち。」
「そんな焦らないでゆっくりのんでな。」
「は、はい……。」
はぁ…とカフェオレを飲みながら恥ずかしそうにしている紗季ちゃんを横目に俺もコーヒーを飲む。
「ほんとに今日は付き合ってもらってすみません。」
「あぁいいよいいよ。俺も楽しませてもらってるしそれに今日は特に予定はなかったから。」
家にいても筋トレをするか適当に復習しようかと思っていたし、それに早い段階で綾香からお願いされていたのもあって、小春たちには先に予定を伝えていたから特に問題はなかった。
「それならよかったです!勉強会以来会えてなかったのでその、久しぶりにお話ししたいなーって思って……ってい、今のはそのお礼を言いたいなってことで別に深い意味はありませんから!!」
「そ、そう?まぁでもテストの結果とかはMEENで聞いてたけど会うのは1か月ぶりくらいだもんな。」
「そ、そうですね!涼真さんのおかげで最高点更新ですよ!ほんとありがとうございました!」
「あはは、どういたしまして。でも紗季ちゃんが頑張ったからだよ。そういえばご褒美のことは何か決まった?」
あの勉強会の後も相談を受けて勉強を教えていたのだが、その時にやる気が出るよういい点が取れたら何かご褒美が欲しいと紗季ちゃんから言われていたのを思い出す。
「あまり高いものじゃなければ大丈夫だけど…」
「い、いやものとかは大丈夫です!!えっと、その……。ひ、ひとつ聞いてもいいですか?」
「?あぁ、なにかな?」
「りょ、涼真さんの好きな女の子のタイプを教えてください!!」
「へ?」
☆あとがき☆
withシスターズ!(語感がよかったのでコメントからお借りしました)
唯奈視点4で多く寄せられておりましたコメントですが、こんな感じになってます。
母親:中学生の頃に直接そんな恰好をする必要はないと伝えたが涼真から好きでしてることだから気にしなくていいと言われていた。でも止められなかった責任を感じている。
父親:涼真が元々地味で不潔なやつだと思っているが友人の息子であり唯奈が好きというから付き合うのを許していた。あまり涼真と話したことはない。
みたいな感じです。
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