予定調和な物語ほど、つまないものはないという話
こんばんは~
前回、キャラたちに、ボイコットされてる!と話した続きです。
私は、キャラが全てな作者なので、キャラが動いてくれないと、まともに小説が書けません。
それなのに、コロナ後から、キャラが動いてくれなくて…
でも、これは後遺症のせいだろうし、地の文が書けるようになったら、きっと動き出すだろうと、安易に考えてました。
でも、地の文が復活しても、なぜか動かない!
そして、思った。
あれ?
もしかして、ボイコットされてる?と…
でも、これには、ちょっと心当たりがありました。
私、最近、公募の方を頑張ってたんですよ。
でも公募って、限られた文字数の中で完結しないといけないから、無駄なシーンは、極力、省かないといけない。
だから私は『あっちに行きたい』というキャラたちに『あと3万文字で完結させないといけないからムリ!』と、ビシバシ鞭を打って、自分の考えた筋書き通りに、動かしていたわけですね。
しかも、続きが読みたくなるような終わり方にしなきゃいけなかったから、中途半端な作品が沢山ある。
今日ママは、20年後の戦争を止めないといけないし、玲瓏はパパと再会できてないし、幸福のヒツギなんて転移しただけで終わってるし、英雄の子は、風芽を日本に返すまで終われない!
思えば、完結したようで、してない作品が、4作品もありまして…
これには、私自身、ちょっとモヤモヤしてました。
しかも、子供向けの作品で、そんなことしてたから、私、子供たちに向かって鞭を打ってたわけで…まぁ、なんといいますか…とんでもない毒親化してましてね。
そして、うちには、毒親に、めちゃんこ厳しい奴らがいるんですよ。
飛鳥とレオっていうんですけど…
もう、一番敵に回しちゃいけないやつらを、敵に回しちゃってたみたいで
その後は、もう平謝りですよ。
すみません!!
ごめんなさい!!
神に、いや、あなた方の上に立とうなんざ、思い上がってましたぁぁぁ!!
そう、私はこの子達の親であって、神ではない!
で、思い起こせば、私は、壮大な物語を書くのが好きだったなーと…
だから、神木さんちは、140万文字も書いてるわけだし
お嬢様と執事なんて、50話で終わると思って始めたのに、300話いっちゃうし。
10万文字で終わらせるつもりだった矢印さまも、最終的に30万文字近くなっちゃったし
普通に書いていたら、勝手に話が膨らんで、勝手に大長編になってる、大長編大好き人間なわけですよ。
それなのに、最近は文字数を制限して、キャラの行動を牛耳り、中途半端な作品ばかり量産してました。
そして、キャラたちが動かなくなって、改めて気づいた。
私は、この子達が作り出す世界が好きだったんだなーと。
私は、作者の私ですら驚くような、この子達の行動がみたいんです。
私の思考から抜け出して、好き勝手動いて、思いっきり振り回してくれる、彼らの姿がみたい。
だから、私が都合よく動かす世界に、ワクワクするはずがなかったんです。
予定調和な物語ほど、つまないものはないから。
それに、大長編が好きな私が作り出したキャラたちには10万文字という枠は、小さすぎるみたいで……やっぱりこの子達には、無限に続く空(文字数)の下で、のびのび生きて欲しいなーと思ったりも。
まぁ、作家というものは、登場人物を動かす神ではなく、子供の成長を見守る親のように、寄り添い、奉仕する存在でいるべきなのでしょう。
特に私みたいなタイプは、キャラに尽くすことで、喜びを得ている気がします。
まぁ、300万文字も文字に起こしてきたわけですから、すっごい御奉仕してますよ。
400文字原稿用紙に換算したら、7500枚ですからね。
でも、その労力に勝るだけの喜びや幸せを、私は、この子達から、たくさんもらってきました。
だから、キャラが動かなくなった、この2ヶ月、寂しくて仕方なかった。
書いた実感がないのも、ワクワクしないのも、全部、この子達がいないのが原因なのでしょう。
なんか音のない世界を書いてるみたいで、すごく静かなんです。
いつも、うちの庭で遊んでいた子たちが、揃っていなくなったみたいに。
なんか、ひとりぼっちになった気分で…
ガランとした庭を眺めながら、ぼーっとしてる感じ。
もう、心が折れそうでした。
メンタルはマイナスに引っ張られまくるし、なぜか死にたくなったりするし、コロナにかかっただけで、世界が、一気にかわったみたいに真っ暗。
それでも、結末まではしっかり書きたくて、一人きりの部屋の中で、筆をとりました。
書くのは遅いし、文章めちゃくちゃだし、何から何まで、自分の作品がダメなものに見えて
それでも、このまま書かなくなったら、もう二度と書けない気がして
逃げるのだけはしたくなくて
書いては消して
書いては消してを繰り返しながら
ずっと、書きつづけてました。
例え、あの子たちに見捨てられても、最後まで描き切ろう。
腐っても物書きなのだから、ちゃんと完結まで導こう。
でも、諦めずに書き続けていたら、庭の方から声が聞こえてきたんです。
とても懐かしい声で『ただいま』って──
***
というわけで、やっとキャラたちが戻ってきてくれました。
この2ヶ月は、自問自答と反省の日々でした。
なにより、この一年間は、これからのことを、色々考えた一年でもあって、ようやく答えが出せた気がします。
その辺の話は、また気が向いた時に話すとして、やっぱり私は、楽しく創作がしたいです。
自由にのびのびと、ストレスなく、この子達の世界を描いていきたい。
キャラたちが戻っできてくれたのは、そう言う、自分の気持ちを確信した時で、おかげで、私の中にあったモヤモヤも、同時に消し去ってくれたような気がします。
まぁ、だいぶ、荒療治だった気もしますけどね!笑
でも、悩んでいる時は、いつもキャラたちが助けてくれるので、今回も、その一環だったのかも?
何より、キャラが動かないと、全く楽しくないし、私はとんでもないポンコツになりさがるとわかったので、もうお兄ちゃん達に逆らわないよう、しっかりキャラの気持ちに、寄り添っていこうと思います。
そんなわけで、のんびりではありますが、引き続き、楽しんで創作を続けていきたいと思ってますので、よろしくお願いします。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます