▶ 完結後の裏話

① お嬢様と執事~を書いたきっかけ


こんばんは、雪桜です。


この度『お嬢様と執事は、その箱に夢を見る。』が、完結いたしましたので、こちらに、あとがきを語りに来ました。


完結ボタンを押して、一日が経ち、なんだか、ぽっかり穴が空いたような?


コレクションの連載中の枠から外した時、なんとも言えない寂しさが…


やっぱり、長く書いてきた分、喪失感がヤバいですね。


とはいえ、いつまでもメソメソしてられないので、お嬢様と執事~について、明るく振り返っていきたいと思います。


いつものように、キャラクターについてとか、テーマとか、創作時の諸々を、赤裸々に語りまくりますので、興味ある方だけ読んでください!



【お嬢様と執事~を書いたきっかけ】



まず、この作品は、2018年の3月に描き始めました。

きっかけは、comicoのお題チャレンジです。


テーマに沿って、物語を考えるイベントで、入賞すれば、公式化のチャンスがあるという、comico独自の小説賞でした。


で、その第6回のテーマが『空』で、そこから連想して考えたお話です。


あと、これは、前の質問コーナーでも答えましたが、初めは恋愛ものではなく、ミステリーものを書こうかな?と思っていました。


ふと、ちっちゃな名探偵のアニメをみていたら「屋敷から人がいなくなって、物理的に空にするとかどうよ?」と閃きまして、ミステリーものに挑戦してみようかな?と。


でも、屋敷を空にするのはいいけど、最後、犯人はどうしようか?とか。


トリックも出尽くしてるよね?とか、イマイチよい案が思いつかず。しかも、残忍すぎるバッドエンドは、どうも性にあわない!


それで、どうしようかなーと悩んでいたら、ちょうど他作品の「神木さんちのお兄ちゃん!」に、名家のお嬢様の娘がいたのを思い出しまして、そこから一気に、結月とレオが生まれました。


それに、神木さんちのお兄ちゃん!の第3部が、ちょうど恋愛メインの話になるので、甘々書けるように練習しておこうかな?と(笑)


そんなわけで、ミステリーから恋愛ものに変わり、お嬢様のことが好きすぎる執事が、屋敷を空っぽにしにくる話ができあがりました(笑)


あと、この時の第チャレは、ありがたいことに受賞いたしました。


三作品のうちの一作に選んで頂き、初めて、編集さんとお話しする機会も頂いて、とても貴重や経験をさせていただきました。


ただ、今だから言えるけど、ちょうど妊娠が発覚した頃でもあって、公式化はしませんでした。


一緒に受賞を喜んでくださった読者様には申し訳ないと思いつつでしたが、本当にすみません。


でも、ノベル終了しちゃったし、公式化しても、完結まで連載できなかった気もするので、ある意味、良かったのかも?


とはいえ、初めて賞をいただいた作品なので、色々思い出深い作品です!



【初めは、短編の予定だった】


最初に考えたプロットは、かなり短かったです。

50話くらいで終わると思ってた(笑)


だから、最初の頃は、結末が3パターンくらいあって、どれに進んでもいいように書いていました。


ちなみに、短編の方では、ルイや冬弥は出てきません。


だから、描き始めた時はいないキャラで、ルイ、冬弥、戸狩などは、書きながら作っていったキャラでした。


そして、短編の方の結末は、ちょっとしこりの残る終わり方になってました。


簡単に言えば、駆け落ちして終わるだけ!笑

そんな、よくある終わり方でした。


テーマが『空』だったから、屋敷を空っぽにするのがメインで、空っぽにしたら執事の役目は終わるという…笑


それが、なんで長編化したのかというと、comicoで公式化せず、自由に書けると決まったからです。


作品の人気に左右される公式連載なら、いつ終わっても大丈夫なようにしておかないといけない。


でも、公式化しないなら、自由にかける!

なら、もっと面白い作品にしよう!


そんなわけで、短編のプロットは、あっさり捨てました(笑)



【長編化と同時に、本格的な群像劇に】



私は、メモを取らずに創作をする脳内管理派なので、プロットの継ぎぎは自由自在です。


だから、組み換えは、案外、楽な作業でした。


ただ、先にも話したように、この作品は『神木さんちのお兄ちゃん!』のとあるキャラから広がったスピンオフ作品です。


そして、そのキャラが、神木家のほうで言ってるんです『お父さんとお母さんは、駆け落ちをして一緒になった』と(笑)


だから『神木さんちのお兄ちゃん!』を読んでる方は、この作品の結末がどうなるか、既に分かってる!


でも、どうせ書くなら、結末を知ってる方も、知らない方も、楽しめるようにしたいなーと。


だから、長編化する時に、改めてプロットをみなおしまし、これまでの流れを考慮しつつ、しっかりとした群像劇に仕上げました。


短編の時は、使用人たちは、あっさりいなくなる流れだったのですが、恵美や愛理にも、それぞれ『夢』を持たせ、キャラとしてしっかり確立させ、裏テーマである『夢』を全面的に出すようにしました。


あと、執事の友人枠として、ルイを作ったりも。


ちなみに、ルイを作ったのは、場面が単調になってしまうマイナス面を調整するためでもありました。


屋敷から出ないお嬢様。なら、執事も大体、屋敷にしかいないので、場面が屋敷ばかりになってしまう。


これがね、すごく致命的だったんです。

いつも屋敷のシーンばかりだと、絵的につまらない。


それに、執事が、ずっと執事のままだと、読者さんの気も休まらなくなる。だから、物語に緩急をつけるためにも、ルイというキャラを作りました。


正直、ずーーとと辛いとか、ずーっと暗いとか、ずーっと苦しんでるとか、読む方は、けっこうキツいと思うんですよ?


だから、緩急の付け方は、特に気を使っていました。

これは、私なりのこだわりです。


あと、ルイは、ファンサービスを兼ねたキャラでもありまして、出した時に、すぐに、神木さんちにでてくる飛鳥の親戚だと見抜かれました(笑)


すごいね!

なんで、気づくんだろう?


読者さんたちには、驚かされてばっかりです。

たまに、私より詳しいんじゃないかと思うよ!笑


そんなわけで、作品作りのきっかけは、そんな感じでした。お題があると、何かしら閃きやすい。あと、締切ね!笑


明日は、キャラクターについて語っていきます。

良かったら、またお付き合いください。

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