⑤ 物語やキャラを振り返ってみる(1)


壮絶だった執筆期間を終えて、今、やっと落ち着きました。書き終えて感じたのは、児童文庫を書くのは、とても難しいんだなーと…


子供にあわせて、分かりやすく書くって、凄く頭を使う(もうヘトヘト…)


私は、もともと、あまり難しい言葉は使わないタイプですが、そんな私でも、さらに言葉を噛み砕かないといけなくて悩みました。


一人称で、アリサの話し言葉だったのもあるかもしれませんが、児童文庫の文体は、友達みたいに語りかけるような文体だなって、なんとなく思った。


○○だったんだ。とか、○○しちゃったの!などの語りかけ口調をはさみながら、子供たちを同調させていくのかなと。


なにより、子供が読みやすい、尚且つ、感情移入しやすいように計算され尽くしてる!


すごいですよ!

児童文庫を書いてる先生方って……!


そして、ちょっと勉強しただけの私に、その技術を、取り込むことは出来ませんでした。


振り返ったら、執筆含め、反省点ばかり!


でも、苦しかったけど、なんだかんだ、アリサたちとすごしたこの夏は、楽しかったです。


さて、そんなわけで、やっと作品についての振り返りです。前フリが、めちゃくちゃ長くなりまして、すみません…



【キャラクターについて】



✤ 恋ヶ崎 アリサ ✤


12歳。中学一年生。母親が他界していて、父と二人暮らし。発明家のパパが、ちょっと頼りないので、なんだかんだ、しっかり者の女の子に育ちました。


小学校は、生徒数が一番少ない堂守小学校。

ちなみに、アリサの学年は4人だけ。


中学に入学して、アランに初恋し、毎日ドキドキな日々を過ごしていました。でも、そんな時にミアとリュートがきて、お世話をすることに。


できるなら、もっと、お世話している所を書きたかったです。でも、文字数の限界。また、未来では柊真と結婚してるらしく、初恋を諦めさせたり、色々と辛い思いもさせました。


でも、最終的にアランに惚れられちゃって、恋もどうなるかわからなくなりました。どっちを選ぶんだろう?笑


柊真であれと思う反面、なんだかんだ、三界大戦を回避しようと奮闘するうちに、魔王様(アランの父)に気にいられちゃって、息子の妃として、魔界への嫁入り騒動とかもありそう(笑)


まぁ、戦争を回避するという目標、いつか叶えてもらいたいですね!



✤ 日下部 柊真 ✤


13歳。中学一年生。アリサの未来の結婚相手です。

実は、幼稚園の頃から密かに片思いを続けていました。でも、恋を自覚したのは、中学に入ってからです。同じクラスになり、アリサにきづいた瞬間、ビビっときたんじゃないかと(笑)


ちなみに、小学校は三崎小学校です。


四人兄妹の長男で、ゲームの時間やお小遣いふやすために、よくお手伝いしてます。おかげで、立派な育児系男子に成長!


ただ、下の弟妹は、新しいお父さんの子なので、柊真とは半分しか血が繋がってません。でも、家族仲は、とてもいいです。新しいお父さんも、柊真を実の子として大切にしてくれてます。


ただ、実は父は、母と離婚し、出ていったため、捨てられたって思ってる柊真は、未来の自分が、ミアたちを捨てたのが許せず、けっこう悩んでました。柊真の家庭の事情は、書いたら重くなりそうだったから、サラッと匂わせるだけにしてます。


また、現在は、アランと険悪ですが、なんだかんだ良い友達になって行く予定です。未来でも、アランと一緒に戦ってるしね!



✤ アラン・ヴィクトール ✤


12歳。中学一年生。桜川小学校出身。

アリサの初恋の相手です。裁縫と可愛いものが大好きな王子様系男子。顔よし性格よしで、学校の人気者。


容姿は、銀髪でアメジスト色の瞳。日本人離れした外見をしているため、学校では、外国人(スェーデン出身)と偽っていますが、本当は悪魔。


魔王の息子で、第13代目の王位継承者。いずれは、魔界を統べる存在になる(かもしれない)正真正銘の王子様です。ただ、父親が、世界征服を目論んでると知り、喧嘩して家出中。


悪魔でありながら、争いは好まない子なので、20年後の未来を知った時は、かなりショックを受けていました。


あと、可愛いものが好きだけど、中身は、しっかり男の子です。アリサには徐々に惹かれていました。実は、バレッタをプレゼントした時に、アリサが泣くほど喜んでくれてた(誤解)のが、凄く嬉しかったり(笑)


最終話では、告白までしましたが、好きってなった瞬間、すぐに思いを伝えちゃうのは、アランらしいかなと思います(柊真とは正反対…笑)


とはいえ、魔王との和解が、戦争回避の切り札になりそうなので、このめんどくさい親子を、アリサは何とかしないといけないね(笑)



✤ ミア (日下部 実愛) ✤


5歳の女の子。

20年後からきた、アリサと柊真の子供です。


明るい元気娘でアリサ似。ふわふわのくせっ毛をツインテールにしてます。アリサは、コンプレックスみたいだけど、私は可愛いと思ってます。


お姉ちゃんとして、リュートをかわいがってますが、まだまだ甘えたい盛り。また、当初の予定では、未来からの手紙の内容を知り、母さんに捨てられたと落ち込む展開を考えていました。でも、書いていくうちに、アリサが手紙の内容をしられないように隠したため、そのまま知らずに過ごすことになりました。


アリサ、なんだかんだ、ママだなって思った。作者に楯突いてまで、娘守ってる。ちょっと感動しました(笑)



✤ リュート(日下部 龍飛) ✤


0歳5ヶ月の赤ちゃんです。黒髪で柊真似。

ミアと同じく、20年後からきた、アリサと柊真の子供です。


とにかく、癒しの存在。もっと、お世話シーンを書きたかった。本当に、育児ものなのに、子育てエピソードが少なくて、これは、かなりの心残りです。文字数の縛りはキツい。


また、子供二人にしたのは、前にも話だけど、これまでにない子育て要素を取り入れたかったからです。

あと、一緒に暮らしてない柊真を何としても育児に巻き込むためには、2人くらいいないとダメだと思った(笑)


また、アリサパパが、自営業なのも、この子たちを育てる環境を、できるだけ整えるためです。1階に大人がいるから、いざって時も安心!(保険)



✤ 花村 彩芽 ✤


12歳。中学一年生。桜川小学校出身です。

おしとやかなアリサの友人。アランとも仲がよく、アランの正体も知っていました。


知っていた経緯は、文字数の関係で、全く語れなかったけど『魔界の王子様は、可愛いものがお好き』を読めば分かります。


また、アリサは、彩芽もアランが好きなのかもと疑っていましたが、彩芽が好きなのは威世くんです。


あと、彩芽は、プロットを作る際、アランが話に加わった時に、アリサの友達にしようと決めました。女の子同士の友情も取り入れたいなと、色々設定を詰め込んだ気がする。



✤ 威世 颯斗 ✤


12歳。中学一年生。アランと彩芽の友人。


運動神経バツグンのサッカー男子。でも、一番好きなのは、お裁縫です。昔は、裁縫の趣味を隠していましたが、アランと仲良くなってからは、隠さなくなりました。


颯斗も彩芽が好きだけど、告白まではいかない両片想い状態です。じれったい。


でも、まだ中一だし。これからかな?とも…この二人の可愛い恋も楽しみな要素です。私的には。



✤ 恋ヶ崎 文哉 ✤


アリサのパパです。カフェのマスターで発明家。

なんだかんだ、二足の草鞋を履く凄い人です。

おもちゃとか特許とってるし。


でも、アリサは、よくわかってなくて、頼りない、のほほんとした父親だと思ってる。


また、娘の未来の結婚相手である柊真のことは、初めて家に来た時の育児スキルをみて関心してます。絶対いい夫になると、それなりに好感触。あと、孫が可愛い!


とりあえず『タイムマシン、発明させてあげれなくてゴメンよ』と言いたい。あと、魔法を使えるアランの存在を知ったら、どうなるんだろう?


父に未来の話をするかは、まだ未定です。



✤ カールとシャルロッテ✤


アランの仕えている執事とメイド。

人間の姿をしていますが、実はです。


本当は、20cmばかりの小ぶりの人形で、アランの母親の形見でもあります。父親があまり構ってくれなくて、寂しかったのか、幼いころ、アランが魔法で、この二体の人形に魂を入れました。


擬人化できるため、人になれます。魔族と戦うこともでき、とても強いです。色々事情もわかってるし、大人の味方として最適!


また、アランにとっては家族です。人形であるこの二人には、よく洋服を作っていて、いろんな服を持ってますが、お客様が来る時は、執事とメイドに成りすまします。


とはいえ、アランの身の回りのお世話をしてるのも、確かなので、従者として、家族として、アランを愛し、忠誠を誓っています。今後、作戦会議などは、アランの屋敷で余裕でできそう!



✤ 20年後の未来の人たち ✤


アリサ、柊真、アランは、32歳になってます。

みんな大人です。魔界軍の侵攻を防ぐため、前線で結界を護りながら戦ってます。


また、未来の仲間として、男女の天使が出てきましたが、あの二人は『嘘つき天使の一週間』に出てきた、クロとコハクです。


名前すら出してないのに、天使が二人いるってだけで、気づいた方が数人いらっしゃいまして、作者は、びっくりしました。


ほんと、どんだけ、読み込んでくださってるのか!

嬉しすぎて、拝み倒しました!


私の作品には、よく他の作品のキャラが出張していますが、気づかれるたびに、毎回驚きと、喜びにつつまれてます。


本当に、ありがとうございます!

幸せな作者です♡


また、結果的に、つばさ文庫に応募した3作品が、全部繋がる形になりました(笑)


こうやって、世界観が広がっていくのは、やっぱり楽しいです。


……と、キャラは以上かなと。


思ったより長くなったので、物語については、明日振り返って、終わりにしたいと思います。

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