④ 終わらない最終話


つばさ文庫小説賞の応募要項は、規定文字数が5~8万文字数以内。原稿用紙 70~100ページ以内と決められています。


で、私はこれまで、とりあえず文字数は気にせず、書きたいように書いてから、あとから削る方法をとっていました。


120ページになったものを、20ページ削って100にするみたいな感じ。でも、これってね。凄く効率が悪いんです。


特に、私のように、書きたいネタや伏線がわんさか湧いてくるような作者には、向かないやり方だと思いました。


だって、削れるシーンが、ほとんどない。

書いたシーンは、全て別のシーンのどこかと繋がってる。


そして、無理やり一箇所削ると、別の場所も修正が必要になって、色々辻褄が合わなくなってくる。


そんな反省点もあったので、今回は、初めから100ページに収まるよう、調整しながら書くことにしました。


要は『30ページまでに、この展開を終わらせる』とか。『残り40ページしかないなら、この展開は省いて、伏線を増やさないようにしよう』とか、書き終えた時に、100ページにしっかり収まるよう、計算しながら書く感じ。


だから、クライマックスに差し掛かった時(アランの正体が判明した辺り)では、ページ数的には、予定通り進んでいたんです。


この調子でいけば、100ページに収まる!

私からしたら、かなりの進歩です。


もちろん、泣く泣く削ったシーンも沢山あって、もっとこうしたかった、あーしたかったと、書けなかったシーンに対する残念な気持ちもありましたが、一発で100ページに収まれば、なんかレベルアップした気分!


そんなわけで、文体には苦しみつつでしたが、ページ数には、比較的余裕がありました。


そして、皆様の応援や、相談に乗って下さった方々のおかげで、何とか、ラスト一話!というところまで来た。


長かった。苦しかった。

でも、やった最終話がかける!


だけど、そこでまた、筆が止まっちゃったんです。


これはね、文体のせいじゃありません。

私の気持ちの問題。


なんと、ラスト一話を残し、と思ってしまった!!


やっぱり、最終話を書くのは、寂しいんですよね。

一緒に走ってきたキャラ達とお別れするわけだから。


あー、もっと一緒にいたいなーと。

これから楽しくなるのに、一旦お別れかーと。


でも、その日は、8月30日。

つまり、締切の1日前です。


完結したくないなんて、わがままは言ってられない状況です。だから、お別れは嫌だけど、重い指をうごかし、ちまちまと書き始めました。


未来から、帰ってきたあとの話は、ちょっと、重い話です。でも、伝えるべきことは、しっかり伝えて、伏線も回収しておかなくては…と気合いもはいります。


ちなみに、この時の残りページ数は、確か9ページだったと思う。


9ページもあれば、正直、余裕だと思っていました。


だけどね。だんだん『あれ、おかしいぞ?』って雲行きが怪しくなってきた。


最終話がね、書いても書いても終わらない!!


気がつけば、5000文字を超えていて、100ページ目前になっていました。


あれ!ヤバい!!なんで?!


いや、なんで?もありません。

なぜなら、最終話は、書かないといけないことが多すぎたんです⤵︎ ︎


①アリサと柊真の会話(伏線回収)

②アランがやって来きて三界大戦の話(伝えたいこと)

③彩芽たちも含めみんなで語らう(未来への希望)

④アランがアリサに告白。三角関係継続(恋の結末)


これ全部、必要な話で、削れない部分だった!


しかも、私はこれを3000文字くらいで書き切ると、勝手に思い込んでいました。


でも3000文字じゃ無理だった。

最後の最後で、やっちゃったって感じ。


まさか、最終話だけで7000文字近くなるとは思わず、完全に、文量を見誤っておりました。


そして、書いても書いても終わらない最終話!


なんか、やばいぞ!

めっちゃ焦ってきた!!

だって、今日、締切だよ!!

私、大丈夫か!?


しかも、まだ夏休みなんです。

わが子たちは、元気に家にいます。

一切、集中できる環境ではありません(笑)


それでも、意地でも完結させないといけない。

皆様や家族からの応援を、無駄にするわけにはいかない!


そんなわけで、もう今日は仕方ないと思って、一番下のチビさんの面倒を、上のお姉ちゃんたちに任せることにしました。


頼りになるお姉ちゃんたちで、助かりました。


まぁ、間に合わないと泣きついたら、鼻で笑われましたけどね。何やってんの、お母さんと(笑)


でも、仕方ない。うちの子たち、優秀なんです。

なんせ、夏休みの宿題を7月には終わらせてた子たちだから。


そんな中ね。私だけ、宿題終わらなくて、最終日にひーこらやってるわけですよ。そりゃ、呆れますよね(←見本にならないママ笑)


とはいえ、子供達は、そばでワイワイやってるけど、なんとかお昼も執筆できる感じで、スマホをピコピコ。


本当は、パソコンでかけたら、もっと早いのですが、こんな時に限って、パコソンの調子が悪い。


めちゃくちゃ重くて、立ち上がるまでに15分かかる。しかも、よくフリーズするしで、ストレスの方がやばいので、今年の夏の執筆は、スマホのみでした。


そして、その日の私は、完全にスマホ依存者です。

朝から晩まで、スマホ触ってる(笑)


あと、スマホにワードアプリをいれて、ページ数を確認しながら書くんだけど、スマホだから、画面がちっちゃい!笑


でも、四の五の言ってられない。

終わらない最終話。それを、ひたすら書きます。


そして、ついに100ページ超えてしまいまして、100ページ以内に収めるという、私のもう一つの目標も、無惨に散りました(悲しい)


でも、なんとか、エンディングまで書ききって、完結!!やったー!終わったーー!!


と、喜んではいられない!

なんと、最終的に101ページになりました。


前の部分をけずって、100ページにしなくては、応募出来ません。


まさか最終話だけで、10ページも使うなんて思わなかったよ!泣


とはいえ、100ページにするために、改行をひたすらつめてみたり、小ネタや情景描写を削除したりして、なんとか、100ページにおさまり、無事に完結させることが出来ました。


これも、皆様の応援のおかげです。

私が、頑張れたのは、皆様と家族がいたからです。

本当にありがとうございました。



さて、私のグダグダだった執筆については、いい加減おわりまして、次回は『物語やキャラを振り返ってみる』


やっと、作品についての後書きです。

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