第7話 中学生だけの、気まぐれサプライズ?あなたの気になっている人の心を、何?身体と心のアプリは、性別ガチャ?って…何?

 リフト券売り場っていうところが、目についた。

 「誰だ、こいつ?」

 窓口には、クラス担任に似た男が、ポケーッと、居座っていた。

 「ああ。あの、勝たん生き物か?」

 売り場の看板には、弱い者いじめのようなことが、書かれていた。

 「あなたは、勝てます。強き、中学生なのですから。中学生にだけ、気まぐれサプライズ!放課後の時間にだけ、このアプリが現れることがあります。あなたの気になっている人の心を解かす、人生のチャンス。このアプリは、身体と心を洗っていく、性別ガチャなのです。素晴らしきこのガチャを、試してみませんか?無料です!」

 何だって?

 性別ガチャ?

 心、ポンコツ。

 変な詐欺につかまっちゃったんじゃないのかと、心、折れそうになってきていたじゃないか?

 「どうせ、誰かの、いたずらだろ。気晴らしには、ちょうど良いか」

 売り場の看板を、タップ。

 「チャラ~ン…」

 効果音が、鳴って…。

 スキー場のような場所に降っていた雪が、少し、止んできた感じになった。これが、性別ガチャ…?

 「…ガチャって、あの、ゲームとかの、課金システムのこと?ゲームの中とかで使えるレアアイテムが、手に入ったりするっていう…」

 ちょっと、迷った。

 「無料だっていっているんだから、平気だよな。どうせ、クラスメイトの、誰かの仕業だろう。それか、電算部の、サトウのいたずらとか。トラブっちゃったら、いたずらとして、金銭トラブルはなかったことにしてもらえば良い」

 看板に、書かれていたことは…。

 本当のようだった。

 そのイベントは、起こったり、起こらなかったり。

 「まじかよ…」

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