中学生の恋。トランスジェンダーな2人の、思いがとけたなら~身体と心のアプリって、何?こういう恋があっても、不思議でも、何でもないんだから。
第6話 「身体と心のアプリ」恋の神様、キューピッドのサイン。スマホに、見たこともないアプリが、インストールされていたら?これって、何なの?
第6話 「身体と心のアプリ」恋の神様、キューピッドのサイン。スマホに、見たこともないアプリが、インストールされていたら?これって、何なの?
「上手い、上手い!」
「そっかな?」
「良いよ、良いよ」
「マジ?」
「本物の、女子アナみたいだよ!」
「ありがと!」
「ちな、学校の先生は、いつ、この世から消えてくれるんでしょうか?」
「…えー、ただいまの時間は、地獄からの中継です」
「学校の先生たちが、地獄の鬼に、いやらしいことをしています」
「しかし、先生たちは、逮捕されません」
「何で?」
「コームインさんっていう身分だから、ですね」
「それな!」
「まあね?」
「コームインさんって、いつ、死ぬんですか?」
「良い、質問ですね!」
「やった!ほめられたぞ!」
「民間にお勤めの大人が団結したときに、死ぬんでしょうね」
「それな!」
学校の先生って、どんだけ、嫌われているんだろう。
生徒らの怒りによって、その中学校は、変わった。教室にスマホを持ち込むことが、認められていたのだ。
「俺を好きになってくれる後輩なら、何とかして、助けてあげたいよな。…って、何だろう、これ?」
ケイは、ドキリ。
スマホの画面に、釘付け。
見たこともないアプリが、インストールされていた。
ローマ神話だったかの、恋の象徴の神様。あの、キューピッドのアイコンが、目についた。その下に、ハテナハテナの表示。
「身体と心」
…あれ?
何だ、このアプリ?
「…こんなアプリを持っていた記憶は、ないんだけれどなあ…」
ユキのことを、ボーッと考えていたからなのか、無防備に、なっていた?身体と心と表示されていた箇所を、タップ。
「…俺って、無防備な男だな。…じゃなかった、女だよ」
アプリが、起動した。
「何だ、何だ?雪が舞っている場所が、表示されたぞ?これって、どこかの、スキー場とか?」
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