日記を続けられるようになった話
紗久間 馨
日々の記録
五年前から日記を続けて書けるようになった。それまでも日記を書こうとしてきたが、長続きしなかった。しかし、今はほぼ毎日書くことができている。数日分をまとめて書いてしまうこともあるけれど。
私が続けられるようになったのは「十年日記」という日記帳で書き始めたことが大きな理由だろう。
その日記帳の一ページには十年分の記録が詰まっていく。例えば、三月八日のページには十年分の空白があって、毎年同じ日に同じページに書いていくことになる。一ページが十分割されているので、書ける文字数が少ない。
たくさん書かなくていいという点が、私に合っているのだろう。その日にあったことを約百文字ほどで書けばよい。特に何もなくても空白が埋まる。それが楽で書き続けられていると思う。
十年分の日記ではあるが、私が使っているものは単行本サイズだ。置く場所に困ることがない。そういうところも気に入っている。
日記を読み返してみると、この五年は変化がたくさんあったのがわかる。勉強を始めたとか、コロナ禍の前はよく旅行に行ったとか、ちょっと心が荒れていたこともあったとか。
自分自身のことが書いてあるだけなのに、ちょっと面白い。これからも書き続けていきたい。
さらに、昨年から映画の記録もつけ始めた。システム手帳に月間のリフィルを入れて、いつ何を観たか書いていくだけ。映画のタイトルと公開年、制作国くらいの情報量。
私にはこの記録が役に立っている。ふと映画のワンシーンを思い出してタイトルが思い出せない時に、パラッとめくって探す。記録をつける前は探すのに苦労したし、探せずに終わることもあった。インターネットで探そうにも、記憶が薄いと検索ワードさえわからない。
手帳に書いてあるタイトルを見れば、ぼんやりと内容を思い出せる。完全に思い出せなくても、タイトルで検索すれば簡単に出てくる。どの動画配信サイトで見られるのかも、すぐにわかる。
「あの映画ってなんだったっけ」
そういうことでモヤモヤすることが少なくなった。どうしてもっと早くから書いてこなかったのか、と後悔している。
日記などで記録を残していくのは、私にとって大切なことになった。自分に合った日記帳や書き方を見つけられて、本当に良かったと思っている。
日記を続けられるようになった話 紗久間 馨 @sakuma_kaoru
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