フォルゴル大陸 聖歴003000年頃(ギ=ヌー歴0126年)~聖歴003000年頃(ギ=ヌー歴0338年)まで

聖歴003000年頃(ギ=ヌー歴0126年)。ダ・ルデは野心こそ見せなかったが、知性溢れる人物であったことで村の環境改善に尽力、畑の収穫量を三倍に増やした功績から村長となっていた。しかし、自らの境遇を受け入れていた祖父ダ・ルデや両親らに対して、孫のビ・ルデは、王の血筋である自分が田舎の村に押し込められていることに強く反発。反逆を決意して周辺の村々から賛同者を集め始め、野心を滾らせる。その動きを察知され、処刑の危機に曝されたダ・ルデ達だったが村人総出の請願により何とか処刑を免れた。それでも、ビ・ルデのみは許されず捕らえられそうになるもののこれを逃れ、各地を転々とし、ガ・ングィの治世で恩恵に与っていた者達を中心に賛同者を募り、地方都市<ソ=ヌト>に集結し挙兵。周辺の街を制圧し、国として独立を宣言。戦争へと突入していく。


聖歴003000年頃(ギ=ヌー歴0317年)。アルグー=アと、ビ・ルデが興した国<ビ=ナズ>が互いに不倶戴天の敵として衝突を繰り返す一方で、そんな二国とは政治的にも物理的にも距離を置いていた国<ノグラ>の商人<ワゴハニ>が、辺境の地で細々と暮らしていた亜人を捕えて国王<オゴクル>に献上。喜ばれる。それを切っ掛けとしてノグラは亜人を<獣>と見なし、売買を国策とする。これに倣い周辺国でも亜人の売買が始まる。なお、その亜人達はアルグー=アとビ=ナズの戦乱から逃れてそこに住み着いた者達だった。


聖歴003000年頃(ギ=ヌー歴0335年)。ノグラから国を三つ挟んだ辺境の国家<ルダウ>においては亜人の売買は固く禁じられていたものの、闇売買は存在していた。


聖歴003000年頃(ギ=ヌー歴0337年)。ルダウの辺境に、転生者<安陣あんじん雅富まさとみ>が現れ、違法な<亜人狩り>の現場に遭遇、これを撃退。その際に亜人の姉妹<リリカ>と<ルリカ>と出逢う。リリカとルリカは<ヒト族>としか見えない安陣を警戒するものの、無事に村まで送り届けてもらえたことで彼を利用し自分達を守ってもらおうと考える。一方の安陣も、彼を転生させたクォ=ヨ=ムイから高い戦闘スキルが付与されており、それを活かしてリリカとルリカ達を守ろうと考えるようになる。


聖歴003000年頃(ギ=ヌー歴0338年)。リリカとルリカ達を守り、亜人狩り達を退けてきた安陣だったものの、退けても退けても現れる亜人狩りに業を煮やし、『これは元を絶たなければダメだ!』と考えて、リリカとルリカを伴い、ルダウの街の一つであり亜人狩りの拠点となっていた<アダハ>へと赴く。


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