前のエピソード――フォルゴル大陸　真歴102000年頃（マゼ歴388年）～聖歴003000年頃まで

聖歴003000年頃（ギ＝ヌー歴元年）。ヌ・グルー、ギ＝ヌー歴制定。

聖歴003000年頃（ギ＝ヌー歴0043年）。アルグー＝アの初代国王ヌ・グルーが逝去。第一王子＜ニ・グルー＞が王位に。

聖歴003000年頃（ギ＝ヌー歴0061年）。初代国王ヌ・グルーの腹心だった＜ガ・ングィ＞が造反、挙兵する。王都＜ギ＝オア＞に向けて侵攻。ガ・ングィの長子＜ド・ングィ＞、ギ＝オアへの要所である＜コム・コヘ峠＞にてニ・グルーの末子＜リ・グルー＞率いる軍と衝突。戦死。しかしその直後、峠の山中を抜けてきたガ・ングィの次子＜バ・ングィ＞率いる部隊がリ・グルーの背後を突き、後続を分断。孤立したリ・グルーはバ・ングィの部隊に討ち取られ戦死。末子リ・グルーを一番可愛がっていたニ・グルーは激怒。ガ・ングィの血族すべてを完全に抹殺することを軍に厳命する。

聖歴003000年頃（ギ＝ヌー歴0062年）。逆賊ガ・ングィの血族すべての抹殺を軍に命じたニ・グルーであったものの、戦巧者であったバ・ングィの活躍とガ・ングィの根回しにより王都ギ＝オアの王宮にまで攻め込まれ捕らえられる。

聖歴003000年頃（ギ＝ヌー歴0064年）。ニ・グルー処刑。ガ・ングィが王位に。それと同時に、ニ・グルーが自身の血族すべての抹殺を命じた報復としてニ・グルーの血族すべて、乳児に至るまで全員を処刑。

聖歴003000年頃（ギ＝ヌー歴0080年）。ガ・ングィ逝去。当時平均寿命が五十歳代だったなかで百歳まで生き、＜怪物＞と称される。ド・ングィの長子＜ダ・ルデ＞が王位を継承。しかし、バ・ングィの孫＜ム・ディオ＞が反旗を翻し挙兵。ガ・ングィの身内ばかりを優遇する強権政治に反発していた者達がこれに賛同し合流。王都ギ＝オアでさえム・ディオに与する者が多く出た。バ・ングィの孫が反逆したのは、リ・グルーと剣を交わしたバ・ングィが武人として共感、リ・グルーが生まれたばかりだった娘だけは責を問わないでやってほしいと願ったのを受けて父ガ・ングィに助命を請願するが聞き入れてもらえなかったことを恨んでおり、そんな父バ・ングィの無念を晴らそうとしたのがム・ディオ挙兵の切っ掛けだった。

聖歴003000年頃（ギ＝ヌー歴0081年）。ム・ディオ、ダ・ルデを捕え、家族ともども地方の寒村に幽閉する。処刑しなかったのは、ダ・ルデの息子や娘らからの請願を受けてのものだった。ただし、厳しい監視の下で、一切の野心を見せず平穏に暮らすことがその条件であった。