フォルゴル大陸 聖歴003000年頃(ギ=ヌー歴0339年)~聖歴004000年頃(ギ=ヌー歴0883年)まで
聖歴003000年頃(ギ=ヌー歴0339年)。アダハへの旅の途中、
聖歴003000年頃(ギ=ヌー歴0340年)。アダハでの騒乱はルダウの王の耳にまで届き、ようやく国としても不法な亜人売買の実態把握と根絶に乗り出す。同時に近隣諸国に対しても改めて亜人の奴隷化に反対する姿勢を示す。しかし、その理念が実を結ぶにはその後数百年の時間を要したのだった。この間にも安陣はすっかり戦士として成長したリリカとルリカを伴い、不法な亜人売買に手を染める者達の討伐に生涯を費やした。
聖歴004000年頃(ギ=ヌー歴0759年)。フォルゴル大陸において主要十八の国家が亜人の売買・奴隷化の禁止に同意。公式に全面禁止されるも、やはり闇取引は残る。それを監視するための組織<アンジン>が設立される。
聖歴004000年頃(ギ=ヌー歴0882年)。亜人の違法な売買を監視するための組織として設立されたアンジンは、年を経るごとにその業務が拡大され、ある種の<対テロ部隊>のような組織へと変容していった。そんなアンジンに、一人の亜人の少女が配属される。少女の名前は<シャルナ>。両親を亜人狩りに殺され、その復讐に燃え、アンジンを志願した少女だった。そのシャルナの指導係を任されたのは、勤続三十年のベテラン<フォグ>だった。実はフォグは命令違反を犯したことでそのペナルティとして新人の指導係を任されたのだった。やる気ばかりが空回りして自分の指示に従わないシャルナにフォグは頭を抱えるものの、やがてそれが自分自身の姿であることに気付かされていく。
聖歴004000年頃(ギ=ヌー歴0883年)。シャルナが配属されて数ヶ月。復讐心に振り回されがちで周りが見えていなかった彼女もようやくある程度の成長が見えた時、彼女の両親を殺した亜人狩りの情報が入り、動揺する。アンジンにはシャルナのような境遇の者も少なからずいたものの、直接の当事者は対処に当たらせないことが規定だった。でなければ感情が先走ってかえって危険を招くことがあるからだったが、シャルナはそれを無視。任務ではなくプライベートで復讐のために動くが逆に捕えられてしまう。しかしシャルナの単独行動を予測していたフォグに救われる。だがこの時の負傷が原因でフォグは引退に追い込まれ、自身の浅はかさを恥じたシャルナは自らが一人前になってフォグが抜けた穴を埋めることを誓う。またフォグの方も、教導班に異動となり、若い連中がシャルナと同じ失敗をしないように徹底的に教え込むのを誓うのだった。
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