第23話 みんなでショッピング
次に朱里が行きたいと言っていたス〇ーバッ〇スに行って、俺たち大人組はアイスコーヒーを、朱里にはキャラメルフ〇ペチーノを買ってあげた。そして、お昼ごはんもここで済ますことにした。サンドイッチやフィローネ、サラダラップにホットサンドなど、“おしゃれ”なものをたくさん注文した。
朱里は、
「わたしス〇バは初めてなんです。ずっと昔からお母さんに『行きたい』って言っていたのにつれて行ってくれなかったんですよ」
と言っていた。ス〇バのメニューに相当気に入ったのだろうか、また行きたいと言っていたのでまた家の近所にあるス〇バに連れて行ってあげることにした。
午後はみんなが大好きゲームセンターに行くことにした。ゲームセンターと言えば思いつくものはたくさんあるし、好きなゲームが真っ先に出てくるものがあるだろう。俺たちはまず何のゲームをするのかを決めることにした。みんなで一斉に言うことにした。
「せーの」
「クレーンゲーム」
「クレーンゲーム」
「太鼓の〇人」
「クレーンゲーム」
・・・
「なんで順だけ太鼓なんだよ」
「ゲーセンと言ったら太鼓しかないやろ」
そうか...?確かに太鼓の〇人が好きな人は多いし、自分のばち すなわちマイバチを作ったり買ったりする人も少なくない。ちなみに順は太鼓の〇人で、全国ランキング上位100位に入るぐらい上手なのだ。
しかし、多数決の結果クレーンゲームをすることに決まったので、クレーンゲームコーナに行っていろいろと見て回った。
すると、お菓子『う〇い棒30本入り』のクレーンゲームを見つけた。結衣が、
「京平、200円頂戴」
と言ってきたので俺は直ぐにお金をあげた。結衣は俺が挙げた100円をクレーンゲームに入れて、アームを動かした。
「もう1cm奥でもよかったんだけどな」
とか言っている間に早速景品をゲットした。チーズ味だった。もう100円をいれてアームを動かした。また、景品をゲットしていた。今度はコンポタージュ味だった。簡単にゲットしていて正直びっくりした。
「わたし、クレーンゲームの天才だから」
と結衣は威張って言った。どうやらクレーンゲームが得意らしい。
「次はこっち」
と、結衣が次々にクレーンゲームを見て回る。台を見ては
「ここがもう少し前に出ていたら」
とか、
「これをとるには500円かかるな」
とか、
「この確率機は8%で景品の相場が30,000円だから...」
など、本当にプロと思えるぐらいの知識や意見を口出していた。
結衣と朱里には3000円ずつ渡して、どっちの方がいっぱい景品が取れるか という対決をしてみた。
結衣を観察していると、結衣はサン〇オのキャラクターのぬいぐるみを正面や右から見ていた。
「これなら取れそう」
と言って、お金を入れるといとも簡単にとることが出来ていた。このペースでいけば余裕で元を取ることが出来るだろうと思った。
その一方で朱里を見ていると、アニメキャラのクレーンゲームにもう1000円も使っていた。
「全然とれなーい」
と嘆きながら必死で頑張って、店員さんに協力してもらった結果1500円でようやくゲットすることが出来た。
勝負はいい感じに進んで10分ぐらいたったころ、2人ともお金が無くなったと言って戻ってきた。朱里の方を見ると、さっき取ったアニメキャラのぬいぐるみと、小さなお菓子5個ほどしか取れていなかった。結衣は紹介するのがめんどくさいぐらい取ってきた。合計すると33個も取っていた。そのうち小さなお菓子は8個ほどで、大きなお菓子やぬいぐるみなど、たくさんのバリエーションの景品をゲットすることが出来ていたのだ。
俺たち4人組は満足することが出来たし、もう時間も時間なので、駅に向かって歩いて行った。全員分の切符を買い、俺の駅の最寄り駅まで向かった。
前回の反省を生かし、結衣と朱里は起きていたが俺は眠らなかった。そしてなぜか順も起きていた。
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