第3話 結衣の監禁(保護)開始
今日は土曜日。俺はサッカー部の顧問だが久しぶりにクラブ活動が休みなので彼女の結衣とデート。前から水族館に行きたいって言ってたからきっと喜ぶだろうな。
「なあ結衣、せっかくだし出かけない?」
「行きたい行きたい!どこ行く?」
「結衣が行きたがってた水族館にいこう」
「やったー」
やっぱり結衣って素直なところがあってかわいい。
正直こんな結衣と出かけるのがうれしくて、楽しみで、でも心配なこともある。ほかの
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「うわ~~~ 綺麗だね」
「めっちゃ魚いるな」
普通に問題なく水族館についた。流石にさっきの理論は無理なので、仕方なしに自家用車で来た。結衣とドライブデートまでできる一石二鳥だしな。
「あのイワシ、スーパーで買ったら高いだろうな」
「京平くん 物騒だよ」
その時俺は思い出した。前カフェで結衣に言われたことを。
――和泉先輩、メンヘラっぽいからな~
俺はそんなことないと思ったが、実はそうなのかもしれないな。
そんなことを考えていると、トイレに行きたくなった。1人で行くと結衣がここに残されて危ないし、結衣を男子トイレに連れて行くわけにもいかない。
でも、後者が優先だろうと思った。
「結衣、トイレ行ってくるから待ってて」
「わかった」
結衣に変な
(あの男を 殺したい)
そう思った瞬間、俺の意識が無くなった(夢中になって記憶にない感じ)。パッと意識を取り戻すと男が倒れていた。呼吸もしているし、『た、っぁ たすけて』と
「えっ!?京平くん。 え!?」
とても驚いている様子だった。
「お前、ナンパされていただろ?お前が危なかったから助けてあげたんだよ」
「そこまでしなくても、いいのに」
なぜか結衣は少し怒っていた。俺にはその理由が一切分からなかった。
男は、多少けがをしているようだったが、「す、すみませんでした...」と言っていたので、大丈夫なのだろうと思った。そいつも警察沙汰にするつもりはないらしいし、おとなしく帰っていった。俺は気づいた。
――結衣を外に出したら危険だ
そう感じた俺は、理由を説明することなく結衣を連れて急いで帰ることにした。流石に『なんで?』と聞かれたので、
「少し用事ができてしまったから、帰らないといけない」
って説明した。そして、家に帰って深夜、結衣を守るため、外出をさせないようにとなんとか考えた。結衣の部屋に鍵はなかった。そこで、結衣が部屋に入って寝ている間に俺は外からだけ開け閉めできる鍵をつけた。もちろん結衣には言っていないし、これは結衣のためだと思って決断した。結衣はコンビニでバイトしているので、外に出ないといけないことになる。それはあらかじめ気づいていたので、結衣のバイト先に電話することにした。
深夜だったが24時間営業だったので、電話に出た。
「もしもし、そこでバイトをしている西口結衣の家族の者なんですけど」
「いつもお世話になっております、西口さん」
どうやら俺のことを西口って信用してもらえたみたいだ。
「うちの結衣なんですが、少し病気になってしまって、入院しないといけなくなったので、バイトをやめないといけないんです」
「えぇ!?それは大変ですね。病気ってことは休職ってことにもできますが、、、」
「いえ、後遺症も残りそうなので辞めたいって本人が言ってて」
「ああ、そうですか。本来なら本人さんでないと退職届は出せないんですけど、入院もされてて病気ですとお兄さんから電話で退職の伝言をもらったので、大丈夫ですよ」
「ありがとうございます」
「それではお大事にしてください。今までありがとうございました。」
なんてルーズな経営陣なんだろう。そのおかげでうまいこといったし、結衣も部屋から出られない。服とかで首を吊って自殺をするかもしれないから、服、ズボン、下着をすべて脱がした。部屋のはさみとかで自傷行為をするかもしれないが、流石に全部外に出すのはめんどくさかったため、部屋のモノは置いてきた。結衣の裸を見たかったし、「ちょうどいいや」って感じた。眠り深い様子だったので、気づかれなかった。全裸で監禁をされている状態だった。まあ監禁っていうか、保護をしている。俺はそう思った。
これから結衣は、安全で俺だけのモノになるぞ!
そう思って今日は寝た。
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