第4話

『バインドスピアー』


 縁が放つ光の杭が雨のように降り、足を貫通して羽交い締めにした。

 よここでケントの隕石落としの魔法だ!



「行けっ! ケント!」


『あっ、何だ――――』



 ケントのアカウントが消える、殺られたのか?



『ケントさん!?』


「何だ、何が起こってるんだ!」


『あ、ちょっと――――』



 縁のアカウントも消える。ヘビーモスに何も変わりはない。どこかにスナイパーがいるのか! でなければ突然殺られる訳がない。



「どこだ! どこにスナイパーがいるんだ!」



 周囲を見渡すが、どこにもいない、見つけられない――――



「クソッ、こうなれば俺だけで――――」



 飛び上がり魔法札を大剣に纏わそうとした瞬間、目の前が真っ暗になった。



 俺も、殺られた、のか……?








裕太ゆうた、うるさい」



 ヘッドホンを引っ張り取られて見上げた目の前には抜いたコンセントを持つパジャマ姿の母親がいた。



「何時だと思ってるの?」



 時計を見ると夜中の二時だった――――




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