第31話

柴がいつもいる場所に新しく、いつもいる人が増えた。

「七菜香ちゃん、柴くん」

「橘音ちゃん、やっほー

橘音ちゃんここによく来るの?」

「うん、しょっちゅう行くよ。

でも、柴くんの方がよくいるよ」

「ええ?そう?僕はそんなに来てない

と思ってるんだけど」

「私の中の柴くんのイメージは兎依存症だよ」

「何その言い方、少し悲しいんだけど」

「私もそう思った」

「七菜香まで、、、、、」

こんな感じで三人で他愛のない話をする。

他の人からしたら、どうってこともない時間だ。

でも、私にとっては特別だ。

こんなにも楽しい時間があった事がない。

この時間は小さな幸せではない。

どんな幸せよりも大きな幸せだ。

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