第26話
「突然なのですが、何かお礼させてください」
「お礼、ですか?」
「そんな、悪いですよ」
お礼させてなんて言われなれていない。
一方で、柴はもう受け入れてしまっているように見えるが
こんな事は日常茶飯事なのだろうか。
「親が、飲食店を営業しているんです。
その店で、ごちそうさせてください。」
「でも、本当に申し訳ないです」
「私がしたくてやることです。断らないでください」
そう言われたら断れなくなってしまう。
「じゃあ、それなら」
こう言ってくれたが、やはり申し訳ない
気持ちは消えない。
私はそんなに人から親切にしてもらう
のに慣れていないのか。
自分で呆れてしまった。
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