第24話

「元気ないけど、何かあった?」

「うん、実は色々とあって」

柴に少しだけ学校のことを話した。

少し話すつもりだったが、柴が優しく

聞いてくれるのが嬉しくて、

心地よくて、家の事やその他の事

全部、全部話してしまった。

調子に乗ってしまったせいか、

柴が言葉を失っていた。

「まあ、これが普通だよ」

柴は興味のないことをひたすらに話されたのだ。

機嫌をそこねてしまったみたいだ。

「何それ、華実さん?っていう人そこまで

言わなくてもいいじゃん」

「そう、かな、私が出来なかっただけだし」

「橘音は自分を責めないでよ、華実さん、許さない」

「あはは、、、、、」

柴は、私のされたことに誰よりも

真剣に考えてくれた。

私よりも華実に怒っていて、思わず

驚いてしまった。

でも、そんなに全力で聞いてくれて、

少し嬉しかった。

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