第22話

「あれ、もう朝?」

朝日が昇り切って、

昨日の空気が消えてなくなったみたいだ。

「何かやらないと」

自分の体を無理やり起こして

準備をしようと思った、

でも、何の準備を今しようとしているの

だろうか。

柴に会いたい。

不意に思ってしまった。

なぜなのか分からないが、とにかく会いたい。

あのフワフワした話し方

で話してほしい。

「あの場所へ行けば会えるかな」

のっそりのっそり部屋を出ていた。

制服というのも忘れて。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る