第17話

私はずっと同じ時間を生きているのではないかと

疑ってしまうくらい昨日と同じ体制で、

同じ場所で柴が兎と戯れている。

よく飽きないものだ。

真っ直ぐすぎる柴を見て、

呆れてしまうが、

少し安心している自分がいるのも事実だ。

そして、彼の隣で自分も似た体制をする。

「兎たちは元気?」

「うん、相変わらず」

柴は兎と戯れている時は声が

酷く和らいでいる様子だが、

他の時もこんなにふわふわとした声なのだろうか。

今日も呑気な時間が流れた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る