最初で最後の願い

樹(いつき)@作品使用時の作者名明記必須

最初で最後の願い

「行かないで。私を置いていかないで…」

君は泣きじゃくりながらそう言うと、俺の目に

手をかざし、まぶたにキスをした。


俺は死んでしまったのか…

もう君を抱きしめる事も、頭をなでてやることもできないのか…ごめんな、君を一人にしてしまって。


一生守ると言ったのに… 本当にごめん。 君にはずっと笑っていてほしかった。

それなのに俺が….俺のせいで、君の笑顔を

奪ってしまった...


俺の事は早く忘れて、笑顔を取り戻してくれ。

俺はあのオレンジに輝く星になりたい。そして空から君を一生見守っていたい。

それが俺の、最初で最後の願いだ。

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