第11話 クレタ島と言えばクノッソス宮殿(旅行)


 アテネから飛行機で50分。

 私はエーゲ海に浮かぶクレタ島のイラクリオンに降り立った。


 目指すはクノッソス宮殿。空港からバスとタクシーを利用して(バスを乗り間違えた💦)到着したのは、森や畑に囲まれた小高い丘のような場所だった。

 入口で入場券を買い、宮殿までの小道を歩く。


 クノッソス宮殿というと、ギリシャ神話のミノタウロスの迷宮で有名だと思うけど、私はミノア文明の城としてここを目指してきた。


 ミノア文明はBC2000年~BC1400年ごろにクレタ島を中心に栄えた文明で、クレタ文明やミケーネ文明とも呼ばれている。主に交易を行う海洋国家だったようだ。今のところギリシャ文明とは切り離して考えられている。(人種とかも不明?らしい)


 ギリシャの遺跡のイメージは白い列柱のある神殿だけど、クノッソス宮殿はだいぶ違う。ベージュの石で作られた四角い感じの城だ。一階二階と地下室(?)のように三層になっていて、印象的な赤い柱がいくつか残っていた。(復元かな)


 所々に残る壁画はカラフルで、イルカや美しい女性、躍動的な少年の絵などがあった。印象的だったのは、人の背丈くらいある大きな壺がたくさん並んでいた事。貯蔵庫だったのかな?


 クノッソス宮殿にはいわゆる城壁のようなものはなくて、私の中では平和的な平城

というイメージが残っている。

 例えばこの宮殿の地下に迷宮があって、それが後世に伝わってミノタウロスの伝説になったのなら面白いのになぁ(*´∀`*)


 クノッソス宮殿を見学した後、私はバスで町に戻って考古学博物館へ行った。

 出土した壺や装飾品、壁画などが展示されている。特に芸術的な壺は独特で、黒っぽい壺に美しい絵が描かれている。丸みを帯びたその形がとても綺麗で惹きつけられた。


 帰りの便は夜なので、それまでイラクリオンの町を歩きお土産を買ったりカフェでお茶したりしながら時間を潰した。


 日帰りということで、島の中をあちこち巡ることは出来なかったけど、長年憧れていたクノッソス宮殿に行けただけで、私は満足だった。


※旅の最終日にアテネの考古学博物館に行った。ここにはギリシャの白い彫刻がたくさん展示されているが、ミノア文明の出土品も展示している。黄金のマスクや胸当てなど、とにかく金製品が多かった印象が残っている。


                           まだつづくのだ!

  

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