進化後とレア個体

 ――――――――――――――――――


 名前:ゼファー

 レベル:20

 種族:星嵐の精霊

 状態:特殊契約従魔

 契約者:ユーク


 HP:150 / 150

 MP:700 / 700

 STR:65【×1.3】

 VIT:65【×1.3】

 INT:390【×1.3】

 MIN:195【×1.3】

 AGI:260【×1.3】

 DEX:195【×1.3】


・アビリティ

【精霊術・風】【精霊術・雷】【回復術】【木工術】【親愛の精霊】【精霊変化】【精霊の息吹】

・スキル

精霊術(『緑風の弾丸ストーム・バレット』『緑精の大旋風テンペスト・ゼファー』『緑風の大弾丸ストーム・マグナム』『天嵐の息吹ブレース・テンペスト』『乱風の鎌鼬スクランブル・エッジ』『雷鳴の弾丸エレクト・バレット』『疾風の刃雷エレクトール・テンペスト』)『ヒールストーム』『クリアストーム』『クラフト』『精霊変化』

・アーツ

『突風』『竜巻』『旋風』『雷撃』


 ――――――――――――――――――


 進化前と比較すると全体的に上昇しているのがわかる。まぁ元が低かったSTRやVITに関してはそこそこの成長ではあるが、INTに関しては倍近く上昇しているのが分かる。


 元から高かったMPの数値はかなり上昇している。普通にリーサのMPに近くなっている。まぁ、本人は今頃レベルを上げているだろうからもっと上がっているだろうが。


 INTの数値もミュアに近くなったし、MINやAGI、DEXのステータスも進化前よりだいぶ上がっている。とはいえ打たれ弱いことには変わりないのだが。


 アビリティも【精霊術・雷】が追加され、新たな精霊術スキルが増えている。『雷鳴の弾丸エレクト・バレット』と『疾風の刃雷エレクトール・テンペスト』)が使えるようになった。勿論、それらの精霊術は俺も使用可能だ。


 【いたずら心】や【飽き性】などのアビリティは【頑張り屋】に統合され、【親愛の精霊】というアビリティになった。契約者との好感度が高いほど精霊術の威力が上昇する効果がある。


 また、【精霊の息吹】は俺が持つ【緑の息吹】の精霊版というものか。それでもその効果は、常に風を纏うことで被ダメージを抑えるというもの。一度きりの発動ではないので安定感はかなり高い。さっき述べた打たれ弱さはこのアビリティでだいぶ緩和できるだろう。


 ただ、【精霊変化】については効果が不明となっており、スキル自体も使用できないようだ。まだ条件が揃ってないのかもしれないので、おいおい使えるようになれば試してみよう。


 残りはアーツの方に『雷撃』が追加されている。【精霊術・雷】が使えるようになったため、雷を放つアーツも使えるようになったのだろう。アーツはMPを使わないので状況次第では精霊術よりも活用する場合がある。


 後は基本的に進化前のままとなる。木工術はついぞ使わなかったが、回復術にはずっとお世話になっている。


「おぉ……! だいぶ強くなったな! 見違えたぞ!」

「へっへー! これでおいらももっと役に立てるな! 相棒!」


 そうだな。この調子なら間違いなく活躍できるだろう。


 しかし、ステータスがちょっと寂しい感じだったのがすっかり強くなりやがって……。


 逆に俺のステータスが器用貧乏みたいになっているが、まぁそもそもがステータス補正がないジョブだから仕方はないんだけども。


 しかし、実は従魔士にならなくてもゼファーとは契約できたし、ミュアのイベントもおそらく従魔士は条件には入ってないはず。


 実は従魔士である必要が無かったのでは……と思うが、そもそも俺はもふもふをテイムする為にアルターテイルズを始めたんだ! と思わず叫んでしまう。


 ゼファーもミュアも心配そうな目でこっちを見ていた。


「す、すまん……ちょっと、想いが昂りすぎた」

「いえ、気にしないでください! でも、ユークさん、そんなに……もふもふ? をテイムしたいなら、テイムしちゃえばいいんじゃないですか? ほら、ちょうどあそこにキラキラ光ってるアッシュウルフが居ますよ?」


 そうミュアが言うので、怪訝に思いながら首を捻る。


 そこには明らかに他のアッシュウルフとは大きさが異なる、白銀の体毛を持つ片目を潰されていた個体が俺たちの事を見定めるかのように睨みつけ、存在していた。


 あの体毛の様子に、あの雰囲気……まさかあれは!


「ま、まさか! シルバーアッシュウルフか!? ヤベー! レア個体来たぁぁ!」


 思わず叫んでしまい、それがトリガーとなって戦闘開始となってしまう。だが問題ない。


 ミュアの言うとおりなのだ。テイムしたいなら、テイムしちゃえばいいんだよ!


 まだレベリングの途中だが、レア個体はほぼ一期一会! このチャンスを物にしなければ!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る