個人で中古品売買のできる、某サイトで見つけた『戻り時計』
ちょうど目覚まし時計が壊れたため、安いしこれでいいかとポチっとした。
届いたその時計の箱を開けて取り出すと、1枚の古びた取扱説明書が……
「時計に取扱説明書?」
折りたたまれたその説明書を開くと……
そこから始まるオムニバス現代ドラマ。
時間を戻せることができたら!
そう思う瞬間はもしかしたら誰にでもあるかもしれない。
でも、戻した先の未来も、また自分が作り出したもう一つの未来なのだ。
自分という存在を考えることの出来るこの作品は、オムニバスドラマのどこから読んでも楽しめる。
作者の何を伝えたいか、が、わたしにはビシバシ伝わってきます。
オムニバスだからこそ、短編集だからこそ、それを読むたびに、作者の思いが深まり響く。
おすすめな短編オムニバス集です!