第45話 御神4(改訂版)
「鬼切の刀ですか怖いですね、あなたの腕
はどのくらいですかね。」
たけるは御神に呪われた鬼切の刀を向ける。
「その体で味わってみな。」
「私にかなうと思ったいるのですか。」
御神はたけるを見下す。
たけるは神速で御神に迫ると上段から切りつける。
御神は危うくかわし、表情が変わる
「人間風情が調子に乗るな。」
たけるは無言で御神に切りつける。
御神はかわしながら手刀でたけるの心臓を狙うがかわされる。
たけるの動きが人間のものではないことに御神は気づき、自身が厄介な立場に陥ったことを知る。
ここで鈴鹿が加わればこの場から逃げることも難しい。
御神はたけるを
「あなたは富が欲しくありませんか。」
たけるは答えない
「あなたたちを
ことができすのですよ。」
「鬼は切る。」
たけるは鬼に対する憎しみの心に満たされ、御神の言葉は届かない。
御神は物欲より鬼を切ることに集中するたけるを厄介な相手と認識する。
たけるは御神を袈裟切りにする。
御神はかわしたはずだったが浅く切られる。
傷口から体液を吸われ、激痛が走る。
たけるは少しずつ早くなってきている。
御神は逃げることを選ぶが、まず
そうしないとプライドが許さないのだ。
たけるの攻撃をかわしながら、御神は少しずつ立ち位置を変えていく。
鈴鹿はそれに気づき、虚空から大通連を抜き大輔の守りに着く。
裏切者めと御神は鈴鹿を睨む。
たけるはその隙を逃さない、小手うちの要領で御神の右手を切り落とし、首に突きを入れる。
御神は突きをかわし、後ろに飛ぶが、たけるはしつこく食い下がる。
御神は左の手刀をたけるの顔面にいれるが、たけるはかわしカウンターで御神の顔面を左こぶしで打ち込む。
殴られた御神は飛ばされ廊下の壁に穴をあける。
たけるは御神の心臓を狙って突きを入れるが、御神はかわしざま足払いをする。
足を払われたたけるはバランスを崩し壁に頭を打ち付ける。
御神はこの隙に逃げようとするができない。
彼の胸には鬼切の刀が生えている。
たけるは足を払われた瞬間、刀を御神に投げつけていたのだ。
刀は御神から体液を吸い赤く染まる。
御神は刀を抜こうをするが刀に触れることができない。
たけるは刀に話しかける
「お前の好きな鬼の血だ、吸い尽くせよ。」
御神は体液を吸われ、だんだん干からびていきミイラのようになる。
しかしまだ御神の鬼気は消えていない。
たけるは御神から刀を抜き首をはねる。
彼は呼吸を整え、鬼を憎む心に抗いつつ刀を鞘に納めると刀は虚空へ沈んでゆく。
しかし、まだたけるの心は鬼への憎しみに満ちている。
彼はあがき、憎しみの沼から這い上がる。
たけるは大輔に言う
「ご家族は残念でした。」
「これは子供たちを殺してきた報いなのでしょう。」
大輔は泣きながら答える。
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