第7話美也子との関係

「亮、飯田さんはあなたの事かわいいのよ、

大事にしてあげて」

美也子は真剣な顔をして言った

「はい・・・」

「じゃあ、今日のお祝いに私も抱いてもらおうかな」

亮は何も言わずに美也子の手を

握ってラブホテル街に向かった。

ホテル街を新大久保に向かって歩くと

大きなラブホテルが数軒建っていて

その中の1軒に二人は入った。


入り口の部屋のモニターのボタンを

押すとキーが出てきた

「あはは」

美也子はそのシステムに笑った

エレベーターの5階のボタンを

押すと美也子聞いた。


「美也子さんラブホテルって

入った事あるんですか?」

「もちろん無いわよ」

美也子は強く言い切った

「なるほど」

「なにが言いたいの?」

「いや、別に」


「贅沢な女だといいたんでしょう」

「あはは」

「大丈夫、亮が抱いてくれるならどこでもいいわ」

「本当?」

「うふふ」

部屋に入ると二人はすぐに裸になった。


「あはは、久しぶりだわ」

美也子は亮の胸に飛びつきベッドに

倒れると美也子は亮の唇を激しく吸った

美也子は亮の肩に噛み付いた

「痛てて」

「私の心も痛いわ」

「どうして?」

「だって、今までほったらかしだったもの」

「2ヶ月か・・・すみません」

「そうよ、だって私あなたの他に男がいないんだから」


今度は亮が美也子の上に乗り

左手で美也子の乳首を人差し指と中指に挟み

ゆっくりと乳房を揉みながら、首すじから肩そして

美也子の手を持ち上げ

脇の下を舌先でぺろぺろと軽く舐めると

美也子は体をひねって声を出した

「ああん」


そして、亮は美也子の股間に

顔をうずめ、いつもの秘儀を使った

「うううう」

美也子は声を出しまるで操り糸で引かれるように

膝を立て亮を向かい入れた。


「美也子さん?」

美也子は亮の声で目を覚ました

「ああ、良かったわ」

美也子はそう言って亮に抱きついた

「目を開けないから心配しましたよ」

「ああ、いっていたから」

「そうか、おかえり」

「うふふ」

美也子は体を起こして亮にキスをした


「そうそう、内村社長の話。

亮が今度は何をするか楽しみにしているそうよ」

「はい、でも今度は内村社長と関係するような

大きな仕事じゃないから」

「はい、でもこれをベースに人材派遣業や

飲食店事業に発展したら大きいわよ」


「はい」

「乗り気がしないの?」

「あまり大きいことは考えたくないです」

「そうか」

美也子の顔は一瞬曇った

それを見た亮は話をした。


「うん、一つ一つ堅実にやっていきましょう」

「はい」

「急には会社を大きくするのは難しいです。

経営側の人材がいないと、

従業員ばかりで会社経営が成り立たなくなる」


「うん、そうね。さすが亮だわ」

「さあ、美也子さん派遣の人見つけなくちゃ」

「大丈夫よ、すぐに連絡を取るわ」

「はい、お願いいたします」

亮はさわやかに笑った


「そう言えば、昨日のお客さんの一文字さんが

亮を紹介してくれって言っていたわ」

「そうですか」

「どう、話をしてみる?」

「いや、男性は苦手だから、

それに僕は彼のような立派な

教育者じゃないから」


「そうね、言われてみれば接点は無いわね。

それに亮はこれからキャバクラの経営するんだから」

「あはは、天と地。雲泥の差です」

亮と美也子がホテルを出ると

美也子の手を離した。


「僕はジュディのところへ行ってきます」

「はい、私はみんなに連絡をします」

「では」

~~~~~

亮が美也子と別れると智子から電話があった

「亮、仕事よ」

「えっ?今日ですか?」

「五島物産から急ぎの呼び出し」

「何の用件ですか?」

「営業5課の福田課長が用があるそうです」


「ナノヒアルロン酸の件かな、

智子さん一緒に行きましょう」

「はい、じゃあ40分後に五島物産ね」

「了解」


二人が五島物産に着いたのは4時半だった。

亮は受付で福田課長を呼び出すと

二人は応接室に通された

「おお、悪かったね急に呼び出してしまって」

「はい」

「うん、実は似たような商品を

小笠原物産が販売を始めるそうなんだ」


「はい?」

福田はカタログのコピーを見せた

「まだ、カタログを入手していないんだが」

「そうですか」

「実は当社もヒアルロン酸風呂をもっと

売りたいんだがどうしても販売価格がね」


「はい、そろそろ言われるかなと思いました」

「うん」

「準備はできています。後は・・・・」

「で、どれくらいの価格で」

「はい、今準備している中国工場を稼動させれば

現在の半額になります」


「それなら、私どもそれなりの

台数を発注できると思います」

「わかりました、ぜひお願いいたします」

亮と智子は両手を膝について頭を下げた

「こちらこそよろしくお願いいたします」

福田が立って握手を求めた


そこに内線電話が鳴り福田が電話を受けた

「はい、おります」

そう言って福田は亮に受話器を渡した

「はい?どちら様ですか?」

「秘書課からです」

亮は受話器を受け取ると亮は名前を言った。


「はい松平です」

「松平様ですね」

女性の声が聞こえると亮は答えた。

「はい」

「久しぶりね亮。少々お待ちください」

亮はその声に聞き覚えがあった

次に聞こえたのは男の声だった


「内村だ」

「あっ、ご無沙汰しております」

亮は福田の顔を見て内村の声が聞こえないようにした。

「今晩蝶に行かないか?」

「はい、わかりました。ぜひ」

「うん、じゃあ8時にな」

「はい、よろしくお願いいたします」


「面倒だから今度電話番号を教えてくれよ」

「はい、それは秘書の方に聞いていただければ」

「そうか、なるほど木島君に聞けばいいのか」

亮が電話を切ると福田が聞いた。

「どうしました?」

「ああ、請求書の事です」


「そうですか、中国での生産が

決まりましたら連絡をください」

「はい、それと小笠原物産の商品調べてみます」

「はいよろしく」

二人が応接室を出ると智子が聞いた。


「ねね、いつ中国工場の件進めていたの?」

「ああ、留学時代の友達が

チンタオに工場が空いているって

言っていて来たのでDMSが資金を用意していたんだ」

「DMSってうちの子会社の医療器具販売よね」

「うん」


「仙台の内田さんは?」

「うん、内田さんの会社はブラックボックスの

フィルター部分を作る話が進んでいる」

「それでもいいの?」

「うん、生産コストが半分になって

販売台数が倍になれば

儲けは同じ、三倍になればもっと儲かる」


「なるほど、ヒアルロン酸を供給している

うちの会社はもっと儲かるわね」

「うん、今度は家庭用も作るつもりです」

「すごい、亮仕事していたのね」

「もちろん、給料分は働いています。あはは」

「そう言えば今日は三島さんの歓迎会だわ」


「そうですか、やはり僕は呼ばれませんでしたね」

「やっぱりね」

「でもちょうど良かったです」

「なに?」

「さっき内山社長に飲みに誘われていたんです」

「ねえ亮、あなたすごいわよ」

「ん?何が?」


「27歳の男が天下の五島商事の

社長と飲みに行くなんて」

「そうか、智子さんも行きますか?」

「私は、三島さんの歓迎会へ行くわ」

「そうですよね」


三島の歓迎会は池袋東口のしゃれた

カフェバーで行われた。

長いテーブルのセンターに三島が座り

その隣に今井部長が座った。


今井部長の音頭でシャンペンで

乾杯をすると今井か智子に聞いた

「あれ、松平係長は?」

「はい、ちょっと」

「そうか、相変わらず付き合いの悪いやつだな」

「はい、でも・・・・」


「あれじゃ、部下は誰もついていかんぞ」

「そうですか?」

智子が三島の方を見ると大橋が

一生懸命三島と話していた

「そう言えば、松平係長は?」

三島が周りを見渡して知っていながら大橋に聞いた


「ああ、そういえばこないですね」

「はい、残念だわ色々話を聞きたかったのに」

「はい、係長に興味あるんですか?」

「そう言う訳じゃないですけど、

仕事の話を聞きたかったの」

「なんですか?知っている事なら何でも」

大橋は三島に気に入られようと必死で言った


「松平係長はどうしてあの年齢で係長なんですか?」

「ああ、腕時計型浸透式インシュリン

ベルトを開発したからですよ」

「すごいじゃないですか」

「はい、でも人付き合い悪いし

何を考えているかわかりません」


「そうなの?」

三島は首を傾げた

「はい、松平君は同期なのに一緒に

飲みに行った事も無いんですよ」

「友達いないのかしら?」

「大原さんとは仲がいいですけどね」

「係長と大原さん付き合っているの?」

「いはいえ、松平係長はすごい美人と

付き合っていると言う噂です。

しかもアメリカ人だとか」

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