22話 儀式対策


俺、アダレトとテシェは俺の部屋に入る。



アダレトはなぜか俺のそばを離れない。

俺は椅子に座る。アダレトは俺の背中に隠れていた。


『テシェ、まあ、この椅子に座れ、話をしおう。』


『はい!オオガ様』

テシュは元気よく返事をして。

俺の前にある椅子に座る。


『あーと、まずは俺の後ろにいるのがアダレト、ベレンで、俺はオオガ、ベッツだよろしく』


『はい!よろしくお願いします!オオガ様!』

アダレトの顔を見ようと椅子から降り、

そして逃げようとするアダレトの側へ素早く移動し

アダレトの手を握って

『こんにちはアダレトくん?ちゃん?』


『アダレトは女だ、アダレト フードを降ろしな』

そう言われアダレトはフードを下ろした。


そして

頭から立派な黒い猫耳、乱れた黒髪をテシュに見せた。


テシュはそのアダレトの姿に驚きつつ持ち前の元気さで

『え、うそ アダレトちゃん獣人族だったの? すっごく綺麗な髪と可愛い耳ね、よろしくね!』


そしてアダレトの手を離しまた椅子に座った。


『いやー驚きましよー まさかアダレトちゃんが獣人族の人だっただなんて。 大丈夫でしたこの街で過ごしていて、この街は比較的マシですが、獣人族への敵意は少しありますので、』


『ああ、まあ、大丈夫だ、』

(こいつ他の奴らとは少し違うな、アダレトに対して抵抗感を出していない、しかも色々知ってそうだ、)


『君ななぜそこまでアダレトに対して優しく振る舞えるのだ?』


テシュは俺の質問に嫌な過去を思い出したらしく悲しそうな顔を一瞬したが、

すぐに元気を取り戻し


『はい!えーと、以前私は承認冒険者として国の仕事に従事していて、

ある時、魔物族と戦闘になり仲間たちで逃げて、

その時に転がり込んだ獣人族の村で、そのー いろいろ助けてもらったことがあり、

それ以来 準魔物族の人には他の人とは違う対応をしています。』 


(え、承認冒険者?マジか、)


『そうか、あと、君は承認冒険者だったのか? もしかして承認冒険者になるための儀式とやらはできるのかね?』


テシュはよくわからない質問をされ戸惑っていたが


『はい、以前は承認冒険者でした。 あと、そのー、えー 一応私も儀式は以前役所仕事をしていたためできます。』


『そうか、実は君に頼みたいことがある。』


テシュはとても嬉しそうに

『はい!なんですか?』


『実は俺は承認冒険者に応募していてね、

それで攻撃能力試験、筆記試験は合格したのだが、

儀式に必要な魔力が足りないらしく、儀式が失敗してしまってね、そこで君に俺の代わりに儀式をしてもらいたいのだがいいかね?』


テシュは俺の話に驚きつつ、納得した様子で、


『はい!わかりました。が、そのー、儀式した本人が承認冒険者チームのリーダーとなるのですが、いいんですか?』


『ああ、その辺は相談してみるよ  では決まりだなこれからよろしく頼むよ、テシュ』


『はい!』


《後書き》

読んでくださりありがとうございます!

面白かったら作品のレビューや応募ハートなどをお願いします!











  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る