祝福 八話

部屋中に赤い光の文字列が広がる。


しかし、


次の瞬間赤い光は全て火花のようになり

消えていった。


その様子を見てライザは

『なな、なんだ?なぜ急に魔法が途絶えたのだ?!』


ライザは驚きつつも冷静さを取り戻し

『まー今は魔術契約用紙の在庫はこれだけだから今日はいいか、、よし、オオガよ今すぐ町の住人をしてまえれ!』


「は、はい領主様?」

俺はまだ状況がよく分からず、ぎこちなく返事した。





昨日の牢獄の前に俺は立った。

女は相変わらず無口で、鎖に繋がれていた。


<ギギギ、ギ>

牢の扉が開く音を聞いて猫耳の女は俺の方を向いた。


猫耳女は俺を見つた。

猫耳女は以前の死んだ希望のない血の目ではなく、

美しい赤の薔薇のような目で見つめる。

耳は常にピクピク動いている。

長い黒髪は床に垂れ下がっていた。


女はその小さな口でいう。

「き、昨日は、は、あ、あり、りがとうございます。」

俺の肉体に怯えて言った。

しかし

それでも自分のできる精一杯の声と内容で感謝を表した。


俺は女に言った。

「お前を俺の助手とするついてこい」


そして

手錠を外され、手を差し伸べる。


女は少し戸惑っていた、

だか

俺の手を取った。





そして

彼女は牢を出るて、外に出る。明るい太陽が、


青空が彼女を祝福していた。


〈あとがき〉

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