祝福 旧バージョン

この話は本編の編集前のものですので

本編を読んでからここを読むのをおすすめします。

一応ここから読んでも伏線とかは全て読めますが、文体が少しわかりにくくなっています。













部屋中に赤い光の文字列が広がる。しかし、次の瞬間赤い光は全て火花のようになり

消えていった。オオガもライザも何が起きたのか分からなかった。

「なな、なんだ?なぜ急に魔法が途絶えたのだ?まー起きたことはしょうがない、

今は魔術契約用紙の在庫はこれだけだから今日はいいか、、よし、オオガよ今すぐ町の住人を治療してこい!」

「は、はい領主様?」

オオガはぎこちなく返事した。


昨日の牢獄の前にオオガは立っていた。女は相変わらず無口で、鎖に繋がれていた。

だが昨日と違う点がある。昨日は地面をただ見つめるだけだったのが、今日は鉄格子の窓の青空を見ていた。

<ギギギ、ギ>

牢の扉が開く音を聞いて猫耳の女はオオガを意識した。

女はオオガを見つめる。猫女は以前と違い、死んだ希望のない血の目ではなく、感謝、希望、暖かみのが少しは出てきている美しい赤の薔薇のような目で見つめる。耳は常にピクピク動いている。長い黒髪は床に垂れ下がっている。女はその小さな口でいう。

「き、昨日は、は、あ、あり、りがとうございます。」

彼女は怯えている、オオガの強い肉体に。しかしそれでも自分のできる精一杯の声と内容で感謝を表した。


オオガは女に言う

「お前を俺の助手とするついてこい」

そして手錠を外され、手を差し伸べられる。

女はその小さい頭で男の意味のわからない発言、行動に戸惑いながらも、外に出たい思いで、男の大きい手にか細い手を乗っける。

そして彼女は牢を出るて、外に出る。明るい太陽が、青空が彼女を祝福していた。

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