自覚 旧バージョン

この話は本編の編集前のものですので

本編を読んでからここを読むのをおすすめします。

一応ここから読んでも伏線とかは全て読めますが、文体が少しわかりにくくなっています。














<ゴンゴン>

硬く重いドアをノックする音が聞こえ、オオガはベッドの上で目を覚ます。

「起きてください、オオガ様!」

オオガは急いで昨日用意した大量の特効薬剤を入れた瓶を持ち外に出た。

「オオガ様昨日治療して下さった者が、食べ物を与えた途端元気になりまして、すぐさま貴方様を起こし急いで町の皆を治療させるよう。領主様から命令されまして起こしに来ました。」

「そうか、わかった。」

「ですのでまずは領主様とお会いし必要なものを話し合う予定です。」

「ああ、わかった」


大きな扉の前にオオガは立つ、そして2人の兵士が扉を開ける。

<ギーギ、ギギ>

重そうな扉が開かれる、オオガの目の前には椅子に座った領主様がいた。

「おお、よく来たな、挨拶は良い早速隣の部屋へ行こう、]

領主は立ち部屋の隅にある扉まで行く、オオガは一般人に近いスピードで走りそこへ向かう。


扉を開け、部屋の中に入る。そこには2つの椅子と四角いテーブルがある。領主は窓側にある方の椅子に座る。オオガもそれに続いて椅子に座る。

「さて、昨日はご苦労であった。盗賊に襲われ疲弊している中でもよく我の要求に応じてくれた。、、、まあ、早速本題に入ろう。昨日言ったとうりお前にはこの街の住人で広まっている疫病をなんとかしてもらう。そこで、あまりにも多い病人をどの様に治療するか決めよう。」

「はい、わかりました。領主様。」

「では、まずはそちらが、必要としている治療に関する物資はあるか?我々で集めるので教えてもらおう。」

「いえ、特にありません。今1000人ほどの分量はすでに確保しました。」

「おお、そうか少しきりの悪い数字だが、患者の量に対しては問題なさそうだ、、、では助手は必要か?効率よく作業するには必要であろう?」

「い、いや、いりません、、ん、やっぱり必要です。できれば昨日の女性を助手に。」

オオガは自分で何を言ったのかわからなかった。なぜ、助手を必要でもないのに要求したのか、なぜあの女を要求したのかを。領主も戸惑っていた。

とっさにオオガは口を開いた。

「私の治療方法はこの街では見たことない方法で行います。なので住民が混乱し治療が円滑に進められなくなるかもしれません。そこで、経験者からの体験を伝え混乱を抑えていきたいので、昨日の女性を必要としたのです。」

「おお、そうか、、、うむそうだな、では他に相談したいことはあるか?」

「今は特にないです。」

「そうか、わかった。ではここにサインしてもらう。」

領主は一枚の何かの皮で出来た紙に『ライザ、グルト』と書きオオガに渡した。

「さこあ、こに名前を書いて血印を押せば自動で魔法が起動し契約が完了する。」

領主は紙の1番下を指している。だがそんなことにはオオガは意識していなっかた。

『魔法』と言う単語が聞こえてオオガは唖然としているのだ

(魔法?なんだそれは、翻訳データの誤りか?わからん、おそらく中世ヨーロッパで流行った宗教的な何かだろう。つまり魔法は存在しないな。)

オオガは理解しそして、血印を押し名前を書き、ライザに渡した。

領主は受け取り。

「汚い字だがギリギリ判別できるな、よし。」

領主は口を開き何やらブツブツ呟き紙を投げた。その瞬間紙の上に赤い魔法陣のようなのが出て、魔法陣の周りから無数の文の光る列が飛び出し、辺りを赤く照らし広がった。

その様子はオオガに否応なくこの異世界が21世紀に流行った異世界ものの世界だと自覚させた。

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