第7話 ねぇ? 僕のパンツを知りませんか? 裏話
ーコウ目線ー
コウ
「なぁ、鉄也。気になっていたんだけどさー。お前の能力でパンツを作ればいいんじゃないのかー?」
能力でパンツを作っちまえば、盗まれるような事は無くなるだろうし、毎週わざわざ新しいパンツを買いに行かなくても済むからなー。
鉄也
「あれ? コウには説明していなかったっけ? 僕の能力『ファントム・マジシャン』は様々な道具を作り出す能力で能力によって作り出した道具に僕が求めた護る力が宿るんですよ。例えば銀色のコート『銀河』には、『身にまとった者にありとあらゆる事から身を護る』という効果が宿っています」
コウ
「それは知ってるよー」
鉄也の能力は所謂『
鉄也の使う『銀河』という銀色のコートは、俺の知る限り最強の鎧だ。『銀河』は鉄也が組織にいた時代から使用する事が多かった。その力を応用すればパンツの1枚くらい作るのは容易いはずだ。
鉄也
「まぁまぁ。話は最後まで聞いてよ。僕が能力によって作り出せる道具の数は3つまでって制約があるんです。パンツを作るのに使ったら、能力で出せる武器は2つまでになる。3つ同時に武器を出すには何か1つ消さないとならない。だからパンツを作るのに1つを使うのはいざって時に使える武器が減って困るから使わない」
コウ
「ならよー。たまにお前のパンツを護る為に能力を使うのはダメなのかー? 毎回無くなるのは困るだろうー?」
鉄也
「1週間試したけどなんの意味もなかった。家に置いてあるパンツは無くなるし、ゴリラにはパンツを盗まれそうになるし……」
コウ
「ふぁっ!? えっ!? ちょっ!? う、ウッソだろう!? お前ぇ!? 最強の能力者の護りを突破して盗むだと!? ゴリラとお前の姉さんは何者だよ!?」
ゴリラといい、アルト先輩といい……アイツ等は一体何者だよ!? 地上最強の能力者の鉄也の能力『ファントム・マジシャン』の鉄壁の護りを突破出来るって!? 只者じゃねぇぞ!! 特にゴリラ!!
……もしかして、ゴリラも能力者なんじゃねぇか!?
鉄也
「? ゴリラはともかくなんで姉さん? 姉さんが僕のパンツを盗むなんて事あるわけないじゃないですか」
コウ
「……お前、騙されてるよ……」
鉄也
「ほえ?」
鉄也はアルト先輩の事をなんだかんだで信用しているからなぁ……。だから鉄也はいつもアルト先輩の前ではちょっと無防備になる。
いつかアルト先輩が鉄也に夜這いをするんじゃないか?
俺の親友である鉄也がいろんな意味で心配である。
ーコウ目線終了ー
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