第6話 通り魔? だからなんだよ? こっちは地上最強の能力者だ!! パート4の裏話

裏話その1


ーアルト目線ー


アルト

「そういえば、鉄也が使った超強力磁石だっけ? あれでよく公園の遊具とか反応しなかったよね。あの磁石に引き寄せられるのかなって思っていたけど……」


鉄也

「まぁ、そうならないように僕の能力で公園にあった遊具の金属を一時的に非金属に変えていましたから」


 えっ!? 鉄也の能力ってそんな事まで出来たの!? 金属を非金属に一時的とは言え変えるなんて事がありえるの!?


鉄也

「思い出のある場所だから、めちゃくちゃにしたくなかったし」


アルト

「そんな事まで出来るんだ……。鉄也の能力ってなんでもありなんだね……」


鉄也

「うーん。……ただこの力を使うと僕の能力が機嫌が悪くなっちゃうんですよね……。なんでもそんな『チマチマと面倒な事をしないでほしい』って……」


アルト

「えっ!? 能力って機嫌とかあるの!?」


鉄也

「僕の能力『ファントム・マジシャン』には自我というか意志というかそんなのがあるので『ファントム・マジシャン』が気に入らない力を使うと機嫌悪くなっちゃってこまるんですね……。時を止める力も使えるんですけど……『ファントム・マジシャン』が言うには『ラスボスの能力みたいで嫌い』らしいですよ……。機嫌が悪くなっちゃうと1日中能力を使わせてくれなくなっちゃうのが困るところなんですよ……。すぐに機嫌を直すには女装しないといけないから本当に困る……」


 ウチの義弟の能力はとても不思議です。


 ただ鉄也の能力がもし人間の姿で現れたのなら仲良く出来る気がした。


 おそらく鉄也の能力は鉄也の女装した姿が好きなのだろう。私も鉄也の女装した姿は可愛らしくて大好きだ。


ーアルト目線終了ー



裏話その2


米原

「……なぁ、鉄也よ。……いくら相手が凶悪な能力を持った通り魔だったとしてもよぉ。……手加減くらいしてやれよ……。あの通り魔のケツに刺さったナイフを全部抜くの大変だったんだぞ……」


鉄也

「僕、悪くないもん。あの通り魔が勝手に自滅しただけだもん」


米原

「……クッソ……なんだよ……。その言い方……。めちゃくちゃ可愛いじゃねぇか……。俺に奥さんと息子と娘がいなかったら惚れているところだったぜ……」


鉄也

「……意味がわらないよ……。それより米原さん、気になっていた事があるんですが……」


米原

「……例の通り魔が使ったドーピングのヤツか……。お前の話によると『あのクソ組織』が使っていたタイプと同じかもしれないな……。とりあえず調べてみよう」


鉄也

「お願いします」

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