第24話 間に入る秋原圭一
「なるほど、そういう事か」
アンダーソンの頭の中では、サラ王女の行動に納得がいったようである。地球側に心が変化したサラ王女に対して、アンダーソンは心に迷いが無かったようだ。アンダーソンは部下達を率いて、サラ王女の案内する場所に行こうとすると、サラ王女が乗っているヘリコプターはその場所へと不時着するのであった。
「おっと」
「これは一体」
日本の首相や周辺の人々が驚くと、サラ王女が拡声器を持って、自分自身をアピールするのである。それには訳あって、宇宙軍のオオワシなどを牽制する意味合いもあった。絶対にあの大バカ者は、私の気が晴れるまで、とっちめてやるんだという言葉で説明すると、アンダーソンはそのサラ王女の話しをずっと聞いていた。
「それであなた、アンダーソンはどっちの味方なのよ」
アンダーソンは反論をしない。どちらの味方かと聞かれ、オオワシの指示に従っているとは言わないが、サラ・サンダーの味方だと言うつもりもないようであった。
「あっそう、それじゃあ、私があなたを殺してあげる」
サラ王女は冗談でそのような気狂いを起こすような人間ではなかった。宇宙から追放した奴等を本当に許していなかったので、アンダーソンを生かす気持ちも起きなかったのである。
「ちょっと待ったサラさん、ここで彼を殺しては駄目だ」
すると仲裁に入ったのは、秋原圭一であった。彼はまだ人間の心があったようで、アンダーソンを生かすという選択肢も持っていたようである。
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