第21話 反乱分子の処分

「でも女王は既にいるのでしょう? お父様とかはどうなのかしら、よろしかったら聞かせて欲しいのだけれど」

 サラは親とは離れて暮らしていると説明すると、太陽系の惑星群の管轄は自分1人で行っていると話すのである。両親とは離れて暮らすサラは、それが原因で実権を握ろうとする不届き者が発生するのかしらと話すのであった。血筋を尊重しない為に、自らの欲に溺れて、身を亡ぼす輩が登場するのだろうかと悩むのであった。

「血筋を尊重しすぎるのもどうかと思うけれど。それでお父様の腹心であるオオワシは排除するつもりなのかしら?」

「勿論よ。排除しなければ、私の命を取られるでしょう。既にオオワシは刺客を送り込んでいるらしいけれど」

 圭一が驚くと、一式はサラが既に感じ取っているらしく、それに対応している姿を見て感心したようだ。

「圭一と有栖、オオワシを決して許しては駄目よ。このような反乱分子は処分する他にないわ。断固たる決意が必要なの、是非協力して欲しいの」

 サラが言う協力という言葉に対し、圭一は一式の方に目をやると、サラがそう言うのなら、それに乗るしかないといった感じで賛成するのであった。宇宙と地球を自分の思うがままのように操れると思うオオワシを処分しようと同意するのである。

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