第13話 銀河系お嬢様伝説
そして一式がゼロインフィニティの技術供与を感謝すると言うと、サラ・サンダーは勿論よと言うのであった。
それを聞いた圭一はあっけらかんとする。どうやら圭一はゼロインフィニティの機体を自分の父親たちが単独で作っていたと思っていたからだ。
「ちょっとー、何を言っているのよ。地球人の文明でスーパーロボットが作れるわけないじゃない。例え仮にそのベースが出来上がるにしても、あと何年もかかるわ。そこで私たち銀河系の文明力が協力したって訳、上流工程は勿論私たちなのよ」
これでもサラ・サンダーは優しく言って諭した感じであったようだが、圭一にとってはかなり衝撃的であったようである。てっきり自分の父親のグループがスーパーロボットを作ってたと思ってたのに、下流工程を担っていたとは知らず。何とも言えない気分になるのであった。
「水の星、地球ね。意外と悪くない星だわ。あの腹心、オオワシが嫉妬するだけはある。ただ、宇宙歴があんまりないのも特徴かも」
この時点で王女であるサラ・サンダーによる、銀河系お嬢様伝説は始まったようだ。彼女を追いやったのが、腹心オオワシだとわかると、その復讐の意味もかねて、果し合いをやろうと考える節がある彼女であった。
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