第10話 ゼロインフィニティ生産の背景
「直進コース!? これは」
秋原圭一がモニターを眺めると、大型汎用機のルートがこちら側だという事がわかる。そして第305飛行隊の戦闘機を潰した大型汎用機が移動を開始する。それが日本の本土へ侵入しようとすると、海上自衛隊の護衛艦も攻撃を増すのであった。護衛艦がVLS対空ミサイルを放つも、ビーム拡散幕によって撃ち落されるのであった。
「くっ、こうなったらレールガンでも持ってくるしかないのか」
海上自衛隊のとある艦長は、そのように感想を漏らすのであった。ビーム兵器を持つ宇宙軍に対し、通常兵器では歯が立たないと理解しつつある現場の人間は、手の打ちようがない雰囲気になるのであった。
そして宇宙軍と地球軍の科学技術力の差が明らかになってくると、最終兵器であるゼロインフィニティの期待値が高くなってくるのである。ゼロインフィニティは、地球軍独自の技術力を結集して製作されたものではなく、平和の使者である宇宙軍の王女である、サラ・サンダーによって技術の導入をしてもらった経緯がある。その技術の導入により、ゼロインフィニティが生産された訳であるが、力のミリタリーバランスは崩れてしまったようである。
「ゼロインフィニティの生産を許してもらったサラ・サンダーに感謝します。あなたの意志が役に立つ時がきっときます」
狙撃銃を構える一式有栖は、モニター越しでそのように語った。
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