第9話 戦闘空域

「戦闘空域に到着した、応答せよイーグル」

「ラジャー」

 対馬上空に到達するF-15E集団が、宇宙船と互角の戦いをすると、大型汎用機がビーム拡散幕を放出し、一気にF-15Eの機体を撃墜する。その威力に驚いた司令部であるが、一時後退を求めるパイロット達に対し、後退を認めないのであった。

 そして戦闘機による、AIM-9 サイドワインダーによるミサイル攻撃をすると、大型汎用機は攻撃を受けるも、ダメージは受けていなかったのである。

「こいつ化け物か? 一体どうやって戦えというんだよ」

「迂回せよ。こいつの弱点を一気に狙うんだ」

 F-15Eのパイロット達がそのようにやり取りする。海上では護衛艦の艦砲射撃が連続して行われていた。まるで演習さながらと思われる様子に、メディアもそれに呼応されるかのように報道をするのであった。ライブ配信を見ているゼロインフィニティの秋原圭一と一式有栖は、その様子を目撃すると、早く現場に合流したい感じを見せていた。

「一式3尉、この現場どのように思われます」

「さながら混沌としている様子だが、我々が何を言っても無駄だ。手当たり次第にやって、何とか破壊か、後退させるように持ち込もう」

 ゼロインフィニティの変形した機体が海上に入り込もうとすると、コックピット内にあるモニターが敵の進路をとらえるのであった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る