第6話 起動開始

「よし、それではゼロインフィニティの起動開始」

 そして秋原圭一がエンジンをかけると、コックピット内のモニター画面が起動するのであった。TYPE-ROSの文字が現れると早速アプリツールの一覧が登場した。スマートフォンとも連動するゼロインフィニティのソフトウェアは、最新のものらしい。だから外部に流出させるのは厳禁であり、例えオープンソースであってもそれは駄目だそうである。

「私も動かすわ」

 秋原圭一の後、一式有栖も2号機を動かすのであった。大きな振動があると、モニターのランプが点滅して、コックピット内が明るくなるのであった。コックピットは360度の視界が良好であり、死角は一応ない事になっている。モニターでは敵である宇宙軍である侵攻ルートが予測されると、もうすぐ戦闘が始まりそうだというのがわかるのであった。

「ねえ、私たちの他に友軍はいるのかしら、今の所はまだ1号機と2号機しかいないの?」

 心配そうにコックピット内で語る一式有栖に対し、モニターの向こうにいる中央にある基地内の通信士が、味方はいませんときっぱり答えるのである。

「まあそうよね、私たちが最終兵器の代わりなんだし。期待してなかったけれど、一応聞いておいたわ。そう言う事らしいわよ秋原君」

 すると基地内の通信士は、権限については特別の権限が与えられているとは説明するのである。

 

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