第341話

ここ最近体調が絶不調です泣

短いですが許して……



ガッデスの入り口がそろそろ見えるというタイミングで目の前の地面が盛り上がり、ラグナの行く手を阻むように巨大な腕が生えてきた。


「いちいち構ってられるか!」


先ほどの光景を思い出し、自分が倒さなくてもドワーフ達が喜んで討伐するだろうと考えたラグナは目の前に現れた手を飛び越えるべくホバーシューズに魔力を流す。


巨大な手を飛び越えたラグナの目の前に突如壁が現れる。


「ぐっ!?」


魔力障壁をクッション代わりにして壁への衝突からのダメージを避けたラグナではあったが、流石にこの展開は読めなかった。


「クソッ、しくじった……」



どこか思い込みがあったのかもしれない。


ゲームとは違いここは現実の世界。


「ゴーレムだから全部同じ大きさだろうと無意識に考えてた!そりゃゲームだから同じ大きさだっただけだよな!クソが!!」


自分に嫌気がさす。


ラグナの目の前に現れたのは先ほどとは比べ物にならないほど巨大なゴーレム。


ぱっと見だが5メートル以上はあるんじゃないだろうか?


ゴーレムが腕を振りかぶって振り下ろしてくる。


ドォォォン!


激しい衝撃が地面に走り、土煙と飛び石がラグナへと襲い掛かる。


「ウィンドスクリーン!!」


ラグナは自分の前方にウィンドスクリーンを召還する。


何かしらの金属で出来ていると思われる大きめのウィンドスクリーンは地面へとガッチリ突き刺さると、こちらへと迫り来る土煙や飛び石からラグナの身を守るのだった。


バチバチバチ!


衝撃音が周囲に響き渡る。


何とかギリギリで飛び石などから身を守る事に成功したラグナだったが、


「嘘だろっ!?」


慌てて後ろに飛ぶ。


ウィンドスクリーンによって飛び石などからは身を守る事が出来たが、視界が遮られてしまった結果、ゴーレムの次なる動きに気がつくのが遅れてしまった。


ベゴッ!!


ゴーレムは自らの巨大な腕を再び振りかぶると、ウィンドスクリーンを殴り付ける。


拳が振り下ろされたと同時にウィンドスクリーンがゴーレムの拳の形にベッコリと凹む。


更にもう一発ゴーレムが殴りつけるとウィンドスクリーンはラグナの方へと吹き飛ばされていく。


「まじかよ!?」


ボゴボコに凹んだウィンドスクリーンがラグナへと迫り来る。


ラグナは避けられないと悟ると、咄嗟に


「うりゃぁぁ!!」


と叫び気合いを入れると同時に自らの拳に魔力障壁を展開。


勢いを増して飛んでくるウィンドスクリーンを殴りつけるのだった。


更にボコっと凹んだウィンドスクリーンはゴーレムに向かって飛んでいく。


ゴーレムは身に飛んでくるウィンドスクリーンを避けることなく、手で振り払うのだった。


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