第4話

朝。晴れ。本郷駅。鏡美と夢見。


鏡美「真琴、休みなの?(驚いて)どうしたんだろ……(心配そうに)」

夢見「帰りにお見舞いに行こうよ」


学校、朝→昼→夕方に変化(太陽の角度が横→上→横(やや(空が赤い)で示せる)

真琴の部屋。真琴、パソコンでファランクスのゲームをしている。パジャマのまま。キーボード打ってる。

パソコン画面。昨日やったペンギンのゲームをクリアした画面。


チャット:翔一「おおー!」

チャット:芽衣「クリアしてくれてありがと!やっぱり真琴ちゃんがいてくれるといいわぁ!」

チャット:真琴「私も皆さんのお役に立ててうれしいです」


真琴の顔、照れてる。

パソコン画面。


チャット:翔一「ねえねえ、真琴ちゃんってどこに住んでるの?」

チャット:真琴「え?えっと……」


真琴、不安な表情。


チャット:翔一「若狭女子の子なんでしょ?じゃあ……」

チャット:芽衣「ちょっと、ナンパしてんの?浮気?」

チャット:翔一「ちげーよ!」

チャット:芽衣「うそつけ!」


真琴の顔。さらに不安な表情。

家のチャイムが鳴る。真琴、何かと振り向く。


鏡美「真琴ー!」

夢見「真琴ちゃーん!上がるよー!」


真琴、激しく動揺する。パソコン画面で急いでチャットを打つ。


チャット:真琴「ごめんなさい。終わります」


鏡美と夢見が階段を上がってくる。

真琴、マウスをカチカチ押すが、画面が消えないので、あわててパソコンの電源ごと切る。

パソコンの画面が消えた直後、鏡美と夢見が真琴の部屋のドアを開ける。

鏡美は普通の表情。夢見は満面の笑顔で


夢見「真琴ちゃん、クッキー……あれ?」


真琴、パソコンの電源を切った直後、床にちょこんと座っている。びっくりしてドアのほうを向く。


鏡美、夢見、驚いた表情。


真琴「あ、あの……えっと、これは……(焦った様子で)」

鏡美「真琴……体、大丈夫なの?(心配した様子で)」

真琴「え?ああ、うん。もう平気……(冷や汗)」

鏡美「そうなの?よかった(安心した様子で)」


鏡美、夢見、真琴の部屋に入る。3人で床の上に座る。

夢見がクッキーの袋を開封しながら


鏡美「おいしいって評判のクッキー買ってきたの」

夢見「これ食べて、早く元気になってね!」


真琴、一瞬、罪悪感で申し訳なさそうな表情をするが、直って笑顔になって


真琴「ありがとう!とってもうれしいよ!」


鏡美、夢見、微笑する。

俯瞰カメラで時間の経過を示す。3人でお茶を飲みながらクッキーを食べている。

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