第二章 虚構防創
あれから結構歩いた。見知らぬ場所、見知らぬ世界で歩くのは疲れる。そして路地裏と言えば良いのか、偶然薄暗くて気味が悪い道にたどり着いてしまった。そして暗がりから歩いてきたのは、機械とゴーグルを合わせたヘルメットのようなものをつけた男…兵士か警察か、前では常識外れでありえないことでもここでは充分有り得る。
服が焼け焦げた。相手が手にかけているのは武器のような…いや、武器だということを俺たちはすぐに理解した。先端から出てくる赤い光のようなものは、直線でこちらに飛んでくる。避けることは難しい。これでは不利だと思い、走って距離を詰めようとしたが、攻撃は意外にも激しいー その上最初は1つであったはずの影がいつの間にか4つに。このままではと思ったその瞬間だった。
奴らとは対照的に、そいつらは光の中から現れた。この街を身にまとったような機会を着ている彼らは、奴らをドミノ倒しのように倒していった。思わず身構えた俺たちだったが、謙虚で良い奴そうだった。「良ければ僕達の"HOME"に来ませんか」と彼らは言ってくれた。これ以上歩き続けるのは危険だと思ったのもあり、彼らのHOMEとやらにお邪魔することにした。しばらく歩き続けて着いたのは、他と変わらないような、白銀製ような建物。中には来てくれた人達と同じようなのが6、7、8、よりもっと多くいた。俺たちは案内してくれた彼らのリーダーのような人に名前を聞いた。
「僕は白萩 濃、成り行きでここのリーダーになった」
俺達も同じように名乗ると、白萩は驚きと喜びが混じったような顔をした。
その後白萩は話した「この組織の名前は虚空世世と言って、虚構防創、君たちが襲われたあの兵士たちがいる組織に対抗するために作られた、いわば古代のドイツと言われる国に対抗するため作られた、、レジスタンスと言ったところか。」
「そして6代目組長、灰芒漢透、これはきっと君の写真…」
と、言い切る前に俺は驚いて声を上げた
「それは俺の顔じゃねえか!」
それは破れていて、服もボロボロだったが、確実に俺の顔… つまり、虚の世では虚空世世と言われているのが俺の組織。
あまりにも情報量が多い。とんでもない事だから信じるかまでに至ることもない…弟の粋明も、もちろん。
虚空世世 @Sutayasu
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