現在、装備している剣を解除し、新しい剣を出現させて、装備する。

「よし、これなら俺の魔力にも十分対応できるだろう」

 そして、こちらに向かってくるプレイヤー表示を確認して、待ち構える。

 いつでも魔法を発動させられるように、剣を持ち、左手がフリーなのは準備満タン。

「ようやく、目視できるようになったな」

 この世界が現実になってから初めて会うプレイヤーだ。

 ドキドキしながら、どんな奴が来るのだろうと、俺の中で期待感が高まる。

 目視できる容姿は、女性の姿だ。

 高買う態勢というよりかは、少し唖然とする。

 それはみるみる近づいてきた。

 女だ。女の子が近づいてくる。

「あ、そこの人! た、助けてください⁉」

 現れた途端に、悲鳴を上げながら目の前に現れた女の子は近づいてくる。

「おいおい、マジかよ……」

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