第14話 馬車に揺られて

黒塗りで立派な造りの馬車 

まるで小さな応接間のソフアに座っている感覚

月に何度かの乗り合い馬車とは 大きさは違いますが 雲泥の差でした


「あの 有難うございます 私・・」声が震えながら話し出しました。


素敵な笑顔で 私をブラックな御店から連れ出した

ホワイトナイトの貴公子が微笑みながら私を見ています。


「ああ、名前を言い忘れていたね 

私の名前はアラン・リシュ・ミランダ伯爵だ」彼はそう言いました。


「ミランダ伯爵様 私はエリナ‥エリナ

エリナ・マチルト マチルト男爵家の者です」

声がまだ震えたままやっとの思いでそう話しました。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る