第13話 思わぬ急展開 急変
「驚きだな ラテン語も理解できるのか」震える声で貴公子は再びラテン語で話す。
「あ‥あの、はい 読み書きも少しなら内乱で幼い時に家を失いましたが
私は元は男爵家の娘です今 はお針子として働いてます」
幼い頃に習ってた程度のラテン語
でも本当は発音や言葉はかなり、あやふやではあったのですが‥
「……」じっと黙ったまま私を見つめる貴公子
不安そうにカラス夫人が声をかける
「あの・・何か?」
「カラス夫人 彼女は貴族の娘だ この少女は私が引き取る
借財があるなら 全て私が請け負う 無いなら
金貨40枚でどうだ? どうかな?
決して酷い扱いなどせぬから 安心して引き渡して欲しい」
「それからドレスは全て購入する」
「そうだ、彼女の分も必要か
ドレスにこの店の一番上等の小物、靴、寝巻、下着 全て買うぞ」
「金貨200枚ある どうだ?」
「へ、ひええええ」カラス夫人は腰を抜かしたのだった。
私は急いで僅かばかりの荷物を屋根裏部屋から持ってくる。
「元気でね」「よかったわね 幸せに」
仲間のお針子たちが涙汲み 見送ってくれたのでした。
もし、出来る事なら 私は彼女たちを救い・・
そんな事を考えてしまった私
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