第5話

中3ていう、めっちゃ微妙な時期に沖縄から大阪の中学に転校したから、クラスの女子、みんなボクに優しいわ。めっちゃ優しくしてくれているの。

もともと女子みたいなボクやから、女子の友達は、どこに行っても、いつもいっぱいできるんやけど、大阪の中学でも、クラスの女子全員、ボクに優しいわ。学校でも、常にボクに何かと話しかけてきてくれているの。

体育の着替えの時も、女子がボクの手を引っ張って、いっしょに着替えの場所まで連れて行ってくれて、女子といっしょに、いつも着替えてるわ。体育も女子といっしょに参加してるの。洗面所も、女子の友達といつもいっしょに行ってるわ。

お昼も、いつも女子の友達の中に入れてもらって、いっしょにお弁当食べてるわ。


ケーキちゃんとタカツンに勉強も毎日教えてもらってる。勉強の合間に、一緒にプールに行って泳いだ。2人の水着姿めっちゃ可愛い。ボクも女子の水着をいつも着てるから、ボクのも可愛いって言ってくれてる。ボクは女子みたいな体型やから、女子の友達どうしみたいな感じで泳いで遊んだ。2人は、それぞれ愛用の可愛い下着をボクにプレゼントしてくれるの。


自分の部屋には霊がいて、夜 寝てると自分に話しかけてるように感じてきたの。何日かして、どうも芸術家の霊みたいで、芸術にもっと広い心を持つようにと伝えてるみたいに思えてきたわ。弟子にでも言ってるかのようにね。以前、その人の時代では自分は弟子だったのだろうかと本当に思えるほどの強い霊なの。自分の勉強部屋で机に向かって高校受験の勉強してても、めっちゃ絵を描きたい気持ちになって、実際に、めっちゃ上手くすらすらと描けてしまう。美術に関係してる霊なのだろうかと思ってしまうわ。何か絶対そうなんちゃうかと思えるの。 ちっちゃい頃から絵を描くのとか好きやったけど、今この自分の勉強部屋で、ここの霊さんに会うために、自分はここに導かれて、やって来たのかなあ、なんて思えるのよね。


夏休みにケーキちゃんとタカツンは、ボクの部屋に泊まりに来てくれたわ。

夜、みんなで寝てたら、やっぱり霊があらわれるの。

ボクの絵を描いてるノートがパラパラめくられていく。

3人の寝てる上に、乗っかってくる感じを受ける。

ボクは数ヶ月して、なんとなく霊は芸術家のように思えてきたわ。

絵をパラパラめくって見てたり、乗っかってくる時に、芸術に対して高い意識を持ちなさい!っていうメッセージを伝えているように感じている。

ケーキちゃんとタカツンも、圧力を加えられてるようには感じてたみたいで、なんとなく女流芸術家みたいな感じするって2人とも言っていたわね。


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