第3話
パリのイレーヌちゃんは、よく、ほっぺに、チュッてしてくれたってことを美音ちゃんに話したら、それから美音ちゃんも、ボクのほっぺに、チュッてしてくれるようになったの。イレーヌちゃんは日本のこと大好きだったけど、美音ちゃんはパリやフランスのことを大好きみたいね。イレーヌちゃんとボクとでパリで撮った写真を見せたら、「イレーヌちゃん、めっちゃ可愛い~!いつかイレーヌちゃんに会いたい~!」って言っていたわよ。
ボクは松山市の少年合唱団に入って、愛媛県の各都市の市民会館とかで歌を歌いはじめたの。美音ちゃんも、市民会館まで、毎回聴きに来てくれるわ。最前に座って、手をふって応援してくれているの。開演前には、楽屋まで遊びに来てくれるから、始まるまで、美音ちゃんと、しゃべりまくっているのよね。
走るのも速くて、クラスで3番目くらいには速いので、運動会で、クラス対抗リレーの選手に選ばれて、走ってる時も、美音ちゃんは声援を送ってめっちゃ応援してくれているわ。
5年生では、5年月組になって、美音ちゃんも同じクラスになれて、めっちゃ喜んでいる。5年生でも、いつも美音ちゃんといっしょにいるよ。
美音ちゃんは4年生の時から、ボクのほっぺに、よくチュッてしてくれているの。5年生になった今も、変わらず、よくチュッてしてくれている。パリ流を、かなり意識しているのかもしれないわね。
6年生になって、修学旅行で別府温泉に行ったわ。松山から船に乗って大分まで行ったの。船の中でも、別府温泉に着いてからも、いつも美音ちゃんといっしょに行動していたわ。ボクは女の子みたいな体型だし、女の子の服を着てるし、美音ちゃんとは、女の子どうしの友達みたいに見えてると思うわね。
学校での美音ちゃんとボクも、いつでも、女の子どうしの仲良しの友達みたいなのよね。
松山の街をいっしょに歩いてても、女の子どうしの仲の良い友達のように見えてるはずよ。美音ちゃんは、そんな2人の感じも好きみたいなの。なんとなく、パリっぽいと思ってるみたいなのよね~。
松山の街は、みかん色の市電も走ってて、どこかヨーロッパ的な街並のようだわ。例えばウィーンのようなね。美音ちゃんが、ボクのほっぺに、チュッてしてくれるのも、めっちゃよく似合うような街ね。
そんな良き松山の街とも、中学生になる時、離れることになってしまったの。沖縄県那覇市の中学に行くことになったわ。
美音ちゃんとも、松山城のすぐ近くにあった小学校をいっしょに卒業したの。
そして出発の日になって、美音ちゃんは、松山空港まで見送りに来てくれたの。ほっぺに、チュッてしてくれて、「あやめちゃんのおかげで楽しい小学生生活だったよ~!ありがとう!沖縄に行ってみたいなあ!また会いたいね!」って言ってくれたわ。
「ボクも美音ちゃんのおかげでめっちゃ楽しい松山での生活だったわ~!ありがとうね!また会おうね!」
空から見る松山の景色もめっちゃきれいだったよ。
飛行機は那覇空港に到着したわ。
那覇の中学校の女の子の友達といっしょに、国際通りに行って、横にちょこっと入った洋服のお店で、いっしょにデニムのワンピースを買って、お揃いのデニムコーデをしたわ。
それからパイナップル園に行って、パイナップルを食べたの。その友達、美海ちゃんもパイナップル大好きなの。ボクも大好き。
鍾乳洞にもいっしょに入ってみたわ。
それから海にも行って、いっしょに泳いだの。
美海ちゃんの水着姿、めちゃめちゃ可愛いのよ。
自分も体型が女の子みたいなので、美海ちゃんといっしょに海やプールに泳ぎに行っても、美海ちゃんに「いつも女の子と一緒にいるみたい」って、よく言われるの。ボクも、美海ちゃんといっしょの女の子用の水着を着て泳いでるわ。
那覇の街で、可愛い下着を買って集め始めたわ。自分の部屋のたんすの引出しに、だいぶ集まったの。家で1人になると、いつも三面鏡を開いて、はだかになり、可愛い下着を着けて、えっちな格好をしているわ。それから、はだかになって見てるの。
ボクは美海ちゃんのこと好きで、美海ちゃんもボクのことめっちゃ好きで、相思相愛、両想いなの。学校でいつも自分のところに来てくれて、何かと話しかけてくれるから、めっちゃ嬉しくて好きなの。美海ちゃんといつもいっしょにいるわ。
ずっと、これから先、今は中1だけど中2、中3、そして高校生でもいっしょにいたら、美海ちゃんと結婚するような気してるわ。沖縄の海のような可愛いくて優しくて面白い女の子なのよね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます